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中日OBが指摘「井上監督更迭という最悪シナリオも…」Aクラス予想が“まさかの最下位”…ドラゴンズ投手陣の誤算「2人のルーキーに期待しすぎ」 

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遠藤修哉

遠藤修哉Naoya Endo

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photograph bySankei Shimbun

posted2026/05/14 17:30

中日OBが指摘「井上監督更迭という最悪シナリオも…」Aクラス予想が“まさかの最下位”…ドラゴンズ投手陣の誤算「2人のルーキーに期待しすぎ」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

借金11で最下位に沈む中日。ここから巻き返すことはできるか

 だが、ルーキー2人はオープン戦では好投したものの、シーズンに入るとプロの厳しい洗礼を浴びている。

「ルーキー2人が先発ローテーションに入っているのはいいんだけど、そもそも、彼らに期待しちゃダメだよ。オープン戦のときは、相手打者もまだ調整段階だから、ある程度は抑えさせてくれたけど、シーズンは別だよ」

 実際、ドラフト1位の中西は、4試合に先発して1勝2敗、防御率は5.64でファーム落ちも経験。ドラフト2位の桜井も5試合に先発し、0勝3敗、防御率は6.29。やはりファーム落ちして、再び一軍に上がったが、チームに貢献しているとは言い難い。

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「金丸はローテーション投手として7試合に先発して3勝3敗、防御率2点台と頑張ってはいるが、大野や柳のように長いイニングを投げられる能力はない。若い投手たちに共通しているのが、遊びのない投球だ。もう少し“遊び”を覚えれば勝てるようになる」

 武田氏が指摘する「遊び」とは、打者との駆け引き、状況に応じた投球術のことだ。

「今の若い投手たちは、1番から9番まで、ほとんど同じように全力で投げようとしすぎる。だからイニングが進むにつれて球数が増えて、5回100球くらいで降板してしまう。プロの世界では、相性のいい打者や格下の打者に対しては、力を抜いて打たせて取ることも必要。そういう“緩急”や“駆け引き”を覚えないと、長いイニングを投げられる投手にはなれないよ」

 先発陣が早い回で降板すれば、当然ブルペンにしわ寄せが来る。今季の中日は、頼みの綱であるはずの救援陣も不安定となっている。

「リリーフがいいと言われていたけど、それは全員が万全の状態であってこそ。守護神の松山晋也がケガで出遅れ、セットアッパーの清水達也も一軍に上がれず。勝ちパターンがイマイチ確立できないのが、今のドラゴンズの苦しさの象徴だろう」

 そんななか、井上監督が浮上の起爆剤へと、勝ちパターンで起用した根尾昂についても、武田氏は厳しい評価を下す。

「井上監督の期待も、ファンの期待もわかるんだけど、彼のピッチングを見ていると、投手としての“引き出し”が少ないよね。ただ思い切り投げているだけで、打者を打ち取るための工夫や技術が足りないように見える。本当の意味での“投手”になるためには、まだまだ時間がかかるでしょう」

“40歳”ベテラン頼みだった野手陣

 今季からホームランテラスを設け、ホームランによる得点力アップを期待した打線もなかなか振るわない。

【次ページ】 “40歳”ベテラン頼みだった野手陣

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