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「ナカタニはもっとできたはず…」敗れた中谷潤人トレーナーが米国記者に明かした“井上尚弥戦の後悔”「あれは私の指示のミスだった」
posted2026/05/13 17:03
敗戦直後のルディ・エルナンデスと中谷潤人
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
KYODO
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「ジュントはもっとできた。あれは私のミスだった」
中谷潤人の戦術面を担当するルディ・エルナンデスは試合後、『Ring』誌(5月7日付)にこう認めている。
「ジュントはもっとできたと思う。ただ、それは私の責任でもある。私が彼を抑えてしまったからだ。彼は私の言うことに従ったのだ」
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言い訳ではなかった。指示を出した側の、率直な後悔だった。
「最初の数ラウンドで彼を抑えすぎてしまったのは、私のミスだったよ。あのような立ち上がりにするよう指示したのは私だった」
中谷が序盤に消極的に見えたのは、偶然ではなかった。ルディが「井上に学ばせるな」という意図のもと、慎重な入りを指示していたのだ。
そこには明確な意図があった。しかしジャッジペーパー上では、1ラウンドから4ラウンドまで3者とも井上につけている。序盤を失うこと自体は想定内だったかもしれない。だが3者とも4ラウンドすべてフルマークという展開は、陣営の計算を超えていた。
それでも試合は動いた。7ラウンド終了後、ルディはコーナーで指示を飛ばした。
「イノウエの胸を狙え。そうすれば止められる」
顔でもアゴでもない。胸だ。井上の出入りのリズムを止めることが、まず優先された。8ラウンド以降、中谷は手数を増やし、10ラウンドには海外実況が「この試合で最高のラウンドかもしれません」「立場が逆転しています」と声色を変えるほどの展開を見せた。
だが11ラウンドに再び誤算があった。ルディは振り返る。
「流れを断ち切ったのは10ラウンドのバッティングではない。流れを断ち切ったのは11ラウンドなんだ。右アッパーカットを左目に被弾して、ジュントは眼窩底骨折を負った」
ルディは米国記者に向かって最後にこう話した。
「イノウエ、ぜひ再戦をください。ジュントはもっといい試合をすると約束する」
中谷陣営“2つの誤算”の全貌は本編でさらに詳しく描かれている。
<続く>
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
