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「中谷選手は驚いたと思う」井上尚弥のジャブは“異質”だった…敗者・中谷潤人の戦術にまぎれた“序盤戦の誤算”「怪物と最も拳を交えた男」が明かす

posted2026/05/10 11:06

 
「中谷選手は驚いたと思う」井上尚弥のジャブは“異質”だった…敗者・中谷潤人の戦術にまぎれた“序盤戦の誤算”「怪物と最も拳を交えた男」が明かす<Number Web> photograph by AFLO

井上尚弥の異質なジャブが中谷潤人を苦しめていた

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5月2日、井上尚弥が中谷潤人から12回判定勝利を収めた。井上のプロテストの相手役を務め、井上・中谷両者と長年スパーリングで拳を交えてきた元日本2階級制覇王者、黒田雅之による解説記事の短縮版をお届けします。

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 身長173センチ、リーチ174センチの中谷に対し、井上の身長は165センチでリーチは171センチ。フィジカルの数字だけ見れば中谷が有利に映る。だが黒田は言う。「中谷選手から見ても、井上選手の距離を遠く感じたと思います」。

「グローブじゃない…」異質なジャブが狂わせた距離感

 井上はスタンスを広くとり、上体を前後に動かしたり、あえてまったく動かさなかったりすることで距離感を狂わせていた。その結果、フレームで上回る中谷に対して井上のパンチが先に届くという、黒田をして「信じられない」と言わしめる光景が繰り返された。

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 さらに黒田が強調したのが、井上のジャブの“質”だ。「グローブじゃないというか、何か硬いもので殴られるような感覚です」。クリーンヒットでなくとも、肩に当たったり、パーリングの際の衝撃だけで、相手を慎重にさせてしまう。「中谷選手は驚いたのではないでしょうか」と黒田は明かす。

 両者にスパーリング経験はなかった。初めてもらう井上のパンチの質に中谷が戸惑い、4ラウンドまでのポイントがジャッジ三者ともに井上へ振られていったと考えられる。

 試合後、中谷本人は序盤の闘い方について「井上選手は学ぶ力が強いので、学ばせないというところでああいう闘い方になった」と語った。しかし黒田の分析では、中谷の作戦に“誤算”が生じていた。あえて封印していた武器、そして8ラウンドからの戦術転換の判断――その核心は記事本編で詳しく語られている。

〈つづく〉

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 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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