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「自由奔放だった」“りくりゅう”木原龍一のシングル時代秘話…成長痛、ジャンプに悩み「しばらく休みます、と音信不通状態に」金メダルまでの紆余曲折―2026上半期読まれた記事
posted2026/05/12 06:00
感動的な演技を見せた「りくりゅう」ペア
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Asami Enomoto / JMPA
2026年の期間内(対象:2026年1月~4月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。りくりゅうの原点部門の第5位は、こちら!(初公開日 2026年2月17日/肩書などはすべて当時)。
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演技直前、三浦璃来と木原龍一がぎゅっと握手を交す。会場の空気が張り詰める中、二人は集中力を高め、呼吸を合わせた。
2月6日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦。好演が光ったアイスダンスの吉田唄菜・森田真沙也組からバトンを受け取った二人は、ペアSPの最終滑走者として登場した。
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SP「Paint It Black」はローリング・ストーンズの原曲を大胆にアレンジしたプログラム。世界王者の二人は圧倒的なスピード感と切れ味の鋭さを披露する。高さのあるトリプルツイストや加点がついたリフトやジャンプも成功させ、自己ベスト更新となる82.84点をマークした。
演技後、歴代3位の得点に、木原は「レジェンドのみなさんと比べるとまだまだ。でも今日のパフォーマンスは誇りに思っています」と胸を張った。
「自由奔放」だった若き日の木原
それから2日後のフリーでは隙のない圧巻の演技で自己ベストを大幅に更新する155.55点。ペア1位をマークし、日本の2大会連続となる銀メダル獲得に大きく貢献した。
「あの演技は龍一の人柄そのものだったと思います。本当にかっこよかったですし、感動しました」
ジュニアのシングル時代に木原を約4年間にわたって指導した成瀬葉里子さんが感慨深げに語る。
愛知県東海市出身の木原がスケートを始めたのは4歳。その頃から知る成瀬さんの彼への印象は「自由奔放」だった。

