フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
マリニンが世界選手権3連覇、大復活のウラで…男子メダリスト“全員が反対した”ルール改定案のナゾ「まず選手の意見を聞いてほしい」声明に込めた懸念
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田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2026/04/04 17:00
まさかの結果となったミラノ五輪を経て、世界選手権3連覇を達成したマリニン(米国)
マリニンへの質問「順当に優勝していたよりも…」
「あなたはこのスポーツの人気をあげたいと常々言っていましたが、五輪で起きたこと、そしてあなたの対応の仕方により、もしかしたら順当に優勝していたよりも、多くのファンを得たと感じたことはありますか?」
プラハで筆者は彼にそう聞いた。
「ええ、それについてはよく考えていました」とマリニン。「実際それは本当だと思います。何が起きても自分にとっては学びの経験でしたし、僕だけでなく、このスポーツ全体への興味と人気を上げたと思うんです。フィギュアスケートの新たな章の始まりだと思っています」
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プラハでは1万5000人ほどの観客が、平日の昼間からアリーナ席を埋めた。観客たちがどれほど熱狂的にマリニンをはじめとするスケーターたちに拍手を送ったのか、キム会長も現場で見ていたはずだ。
21歳のマリニンは、あと2度のオリンピックに出場することが目標と宣言している。その間にこのスポーツがどう変わっていくのか、それが彼のスケートにどのように影響を与えるのか、注意深く見守っていきたい。

