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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「地獄の果てまでついていきます」那須川天心が本音で語った”井上拓真戦への執念”「毎日が崖っぷち」「自分に対して”なめんじゃーねよ”と怒りがあって…」
posted2026/04/05 17:01
井上拓真とのWBC世界バンタム級王座決定戦で格闘キャリア初の敗北を喫した那須川天心。拓真との再戦への想いと次戦エストーラダへの挑戦について語った
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Ichisei Hiramatsu
エストラーダ戦へのチャレンジ
かなりのハード路線である。
敗れた後の再起戦においてはいきなりリスクの高いマッチメークを避けるのが一般的だと言っていい。だが那須川天心の相手に決まったのは、ローマン・ゴンサレスとの激闘でも知られる元2階級制覇王者で軽量級のビッグネームであるファン・フランシスコ・エストラーダ。井上拓真との経験値の差が敗因に挙げられるなか、その拓真より2倍以上となる49戦のプロキャリアを誇るのだから極めてチャレンジングなマッチメークだ。
エストラーダとのオファーに、迷うことはなかったという。WBC世界バンタム級挑戦者決定戦でもあり、リベンジにつなげていくにはイバラの道を進むしかないことを理解しているからにほかならない。
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那須川は言う。
「(帝拳ジムの)本田(明彦)会長から相手の名前を聞かされたときに『やります!』ってすぐに返事をしました。もちろん拓真選手という相手に負けたんですけど、自分自身に負けた感じがしていて、普段の練習ではしっかり出せていたのに、もっとできるのに、あの試合で出せなかったことが凄く悔しくて。俺、こんなもんじゃないだろっていうのがあるんです。自分に対して“なめんじゃねーよ”と怒りがあって。エストラーダ選手が強いことは分かっています。でも借りを返すなら、ここをしっかり勝たないといけない。
エストラーダ選手はレジェンド。再起戦で戦うような相手じゃないと、いろんな人からも言われています。だからこそボクシングに対する自分の本気、誠意というものを見せられるんじゃないかとも思っています。毎日が崖っぷち。日々これでいいやって思うことなんて絶対ないんで」
エストラーダだから、もう負けられない状況だから、崖っぷちに立って追い込んでいくことができる。やれることは、やりたいことは全部やる――。
朝の公園でBCエクササイズ
所属する帝拳ジムを拠点に置きながら恩師・葛西裕一氏が主宰する「GLOVES」、父・弘幸氏のキックボクシング「TEPPEN GYM」に通ってジムワークに励みつつ、朝に一人でBCエクササイズをやることを新たに日課にした。


