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「76年前はリーグ優勝&日本一に」ロッテのルーキー毛利海大が開幕白星…母はかつて西武系列勤務「実はライオンズの試合経過アナウンスも」快挙の舞台裏
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2026/03/31 11:02
新人ながら開幕白星を挙げた毛利はサブロー監督と記念撮影
その読みが確信に変わったのは2月17日、ジャイアンツとの練習試合だ。3番手として登板し、わずか1イニングだったが打者3人を7球で仕留めると建山義紀投手コーディネーターに指示を出した。
「ローテーション投手としての準備をさせて欲しい」
開幕投手抜擢の舞台裏
そこから先発調整となり、開幕まで1週間を切った3月21日、開幕投手に指名した。
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「練習後に監督室に来て」
バンテリンドームでの中日とのオープン戦前。ロッカールームで椅子に座っていた毛利は、相原勝幸マネージャーから声を掛けられた。前日20日、先発で4回3分の1を投げて4失点。「二軍落ちを言い渡されるかもしれないと思い覚悟した」と毛利は明かす。
監督室のドアをノックし部屋に入るとそこには投手部門の首脳陣が揃い踏みしていた。ただ事ではない空気を感じ取った。
サブロー監督がこう切り出した。
「開幕はオマエで行くから」
ローテーションとしては開幕と同じ金曜日に投げてきた。だから、もしかしてという思いが心の片隅にあったのは事実だ。しかし、オープン戦最後の登板で打たれた。期待に応えたとはいえないなかで、「存分に楽しんでこい」とサブロー監督から背中を強く押された。
「開き直って、割り切って……」
「鳥肌が立ちました」
毛利は開幕投手に指名された想いをそう口にした。そしてこう誓っていた。
「開き直って、割り切って、自分の力を出すだけ」

