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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
ヤクルト戦力外→デロイトトーマツのコンサル→再びスポーツIT分野へ…「AIで分析して」「指導者の答え合わせを」久古健太郎39歳のセカンドキャリア
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2026/03/26 06:02
久古健太郎氏はヤクルトを戦力外となったのち引退し、興味深いセカンドキャリアを歩んでいる
「デロイトトーマツという会社は大きな組織で、部署が縦割りになっていて、マーケティング担当や戦略を考えるとか、人事部門などがありました。一方で横軸に業種、業界がありました。
僕はマーケティングチームにいて、コールセンターなどのマネジメントを担当していました。企業とお客さんの接点の部分で対応を良くしたり、マネジメントの向上を通じて、いわゆるNPS(Net Promoter Score=商品やサービスに対する信頼・愛着度の指標)を上げて、お客さんをロイヤルカスタマーにしていくような仕事をしていました。そのための戦略を考えたり、必要なシステム導入を支援するのが僕の役割でした」
——野球とは全然違う仕事ですが、知識を得るために勉強するのは大変だったんじゃないですか?
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「IT業界やコンサル業界は『人』がすべてじゃないですか。デロイトは勉強するためのツールや、学ぶ機会がめちゃくちゃ多くて、勉強会の動画や学習ツールも会社の中に全部あるので、そういうのを見て勉強しました。自分ではすごく勉強したという気はなかったのですが、いつの間にか知識とか技術を身につけていった感じです」
——デロイトトーマツコンサルティングでは、スポーツとのかかわりはあったのですか?
「スポーツ×地方創生のような仕事もしました。町おこし的にスポーツのイベントを行うのですが、僕はVRを使って、地方の子供たちにトレーニングさせて、そこでデータを取って、分析してフィードバックするようなことをしていました。この業務そのものは、ビジネスというよりも、企業イメージを高めるためにブランディングをするような仕事でした」
スポーツ系IT企業で何に取り組んでいるのか
——現在のライブリッツ株式会社に入社したきっかけは?
「デロイトトーマツには4年間いて、いろいろな経験を積むことができました。その経験を活かして、今度はもう一度、スポーツ業界に戻ろうと思って、ライブリッツに入社しました」
——ライブリッツはスポーツ系のIT企業ですね?
「フューチャーというITコンサルティングのグループ会社で、スポーツチーム向けのサービスやシステム開発をメインでやっています。プロ野球チームのパフォーマンス分析などチームを強化するために必要なデータ分析や、データ管理ができるシステム、さらにはマーケティングやファンクラブ運営などのシステムをトータルで作って提供しています。
そうしたシステムはプロ球団向けですが、僕は、プロを目指す選手たち向けに提供するような部門を作って、展開しています」

