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「イタリアが助け舟を出してくれた」WBC決勝進出でも…アメリカ監督に米メディアは苦言? 選手起用に批判も指揮官「各球団との取り決めが多くある」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2026/03/17 06:00

「イタリアが助け舟を出してくれた」WBC決勝進出でも…アメリカ監督に米メディアは苦言? 選手起用に批判も指揮官「各球団との取り決めが多くある」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

WBCアメリカ代表を率いるマーク・デローサ監督。一次リーグでの「失言」や迷采配もあり国内メディアからも苦言が上がっているという

 振り返ってみれば、イタリア戦でのデローサの采配もチームが勝たなければならない試合だと理解していた監督の行動には見えなかったと同誌は指摘する。

 デローサは左打者のブライス・ハーパーとブライス・トゥラングをベンチに置き、右打者のポール・ゴールドシュミットとアーニー・クレメントを起用した。イタリアの先発が右投手マイケル・ロレンゼンだったにも関わらずだ。

 しかしゴールドシュミットは2025年シーズン、右投手に対して打率.247、出塁率.289、長打率.329と苦戦していた。一方、トゥラングはアメリカ代表で最も調子の良い打者の一人で、2試合で10打数4安打、二塁打3本を記録していた。

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 さらにデローサは、イタリアが8対0とリードした後も7回まで打線を変更しなかった。トゥラングが代打で登場したのは7回、ハーパーの出場は8回だった。WBCでは得失点差が順位決定に影響する可能性もある。そうした大会の特性を考えれば、打線の調整が遅すぎたのではないか――そんな指摘も米メディアから出ていた。

代表は「監督だけで決められない要素が…」

 3月12日、デローサはラインナップや投手起用に関する疑問についても答えている。彼の言葉を借りれば「MLB選手が集まる代表チームでは、監督の判断だけで決められない要素も多い」のだという。

「ラインナップや投手起用について疑問が出るのは理解できる。ただ、各球団との取り決めが多くある。どのリリーフをいつ使うか、何球投げられるのか。もう一度マウンドに上げられるのか、イニングをまたげるのか。リアルタイムでそれらを組み合わせながらやりくりしているんだ」

 今回のアメリカ代表は、過去のWBCと比べてもスター選手が揃ったチームだ。

 2年連続ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジを主将に据え、昨季ナ・リーグの本塁打と打点の二冠に輝いたカイル・シュワーバー、サイ・ヤング賞右腕のポール・スキーンズなどMLBの主力級が数多く参加し、大会前には「史上最強の代表」と評する声もあった。

【次ページ】 アメリカにおけるWBCの“立ち位置”は?

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