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「正直、羨ましいなと…」17歳・島田麻央が語った“出られなかった五輪”…「棄権するしかない」体調不良だった世界ジュニアで支えになった“コーチの言葉”
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田村明子Akiko Tamura
photograph byAFLO
posted2026/03/11 17:02
世界ジュニア選手権で4連覇を達成した島田麻央(17歳)
背中を押した濱田コーチの“ある言葉”
濱田コーチは、やめる勇気も必要だとアドバイスしたという。
「でも(島田は)自分でやると決めた。(事前に)技術的なことなど言う余裕もなく、出るからにはしっかり気力を持って最後までやりなさい、と言いました」
島田の決意を後押ししたのは、濱田コーチの言葉だったと本人は明かした。
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「(濱田)先生から、『倒れたら助けに行くから』と言ってもらえて。そこでもうできるだけ全力で頑張ろうと思ってやりました」
チームドクターに出してもらった薬を飲み、フリーを滑り切って史上初の世界ジュニア選手権4連覇を成し遂げた。
「この4回勝ち続けるという中には、うまくいったことだけじゃなくて、それ以上に苦しいこともたくさんあったので、本当に良い経験になりました」
島田が明かした“ミラノ五輪”への複雑な胸中
島田がジュニアに上がった2022年、北京オリンピックで当時15歳だったカミラ・ワリエワのドーピング違反が判明した。ISUはこれをきっかけに、シニアに上がる年齢を15歳から17歳に引き上げ、島田は4カ月の差でミラノオリンピックに出る資格を失った。
「その時はまだまだ4年後だし、まだオリンピックを目指しているような立場ではなかったので、あまり気にせず、次の次のオリンピックに向けて頑張ろうと思っていたんですけど……。(その後)全日本で2位に入れたり、自分的に悔しい気持ちは正直ありました」と島田は複雑だった思いを口にした。
同じ17歳でも6カ月早く生まれた中井亜美は、ミラノオリンピックで銅メダルを手にした。
「正直、出ていて羨ましいなと思ったんですけど、同い年がオリンピックに出て活躍しているのはすごく嬉しいですし、自分も頑張ろうと思いました」


