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ネトフリWBC中継、ヌートバー特別ゲストでも解説者30人体制でもなく…“地上波テレビがやってない”試みとは「MLBでは当たり前の“見える化”が」
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/06 06:00
3年前のWBCで日本列島を沸かせたヌートバー。今大会の配信中継の特別ゲストとして盛り上げるようだ
「全裸監督」「浅草キッド」「サンクチュアリ -聖域-」「極悪女王」など、Netflixの数々のヒット作品を世に出したエグゼクティブプロデューサーだ。
「47試合は全部、同じクオリティで放送するんですか?」
筆者は聞いた。これに対して、制作陣は「47試合すべて解説者をつけ、どの試合も同じ情熱で届けるというスタンスだ」と答えた。
解説者30人態勢、特別ゲストにヌートバーも
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2月19日には、その第一陣が発表された。
〈解説者〉
五十嵐亮太、髙津臣吾、岩隈久志、髙橋尚成、岩村明憲、鳥谷敬、内川聖一、マック鈴木、小笠原道大、真中満、川上憲伸、藪恵壹、工藤公康、吉村裕基、黒田博樹、和田毅、GG佐藤、渡辺俊介
〈実況アナウンサー〉
田中大貴(元フジテレビ)、豊原謙二郎(元NHK)、平川健太郎(日本テレビ)、松下賢次(元TBS)、村山喜彦(日本テレビ)
筆者は五十嵐亮太は今、最もわかりやすい言葉でMLBを語ることが出来る解説者だと思っている。またマック鈴木はマイナーリーグも含めて素朴な関西弁で語ることが出来る。GG佐藤はイタリア野球、吉村裕基はオランダ野球の経験がある。解説者として声を聴いたこともない人もいて、楽しみだ。田中大貴は、ビジネスマンとして忙しい日々を過ごしながらも、プロ野球の実況アナも務めるという「野球愛」の強さで知られる。タレント色の強い野球解説者があまりいないのも筆者には好感が持てた。
解説者18人、アナウンサー5人、これで47試合はやや厳しいかと思っていたら、2月27日に第2陣の発表があった。
〈解説者〉
AKI猪瀬、伊東勤、川﨑宗則、斉藤明雄、高橋由伸、多村仁志、中嶋聡、中田翔、中村武志、森繁和、薮田安彦、吉井理人
〈ゲスト〉
原辰徳、松坂大輔、ラーズ・ヌートバー
〈実況アナウンサー〉
伊藤大海(日本テレビ)、大前一樹、大町怜央(日本テレビ)、加藤暁、熊谷龍一、島村俊治(元NHK)、節丸裕一、谷口廣明、平松修造(日本テレビ)、福田太郎、町田浩徳(日本テレビ)、山本健太(日本テレビ)、吉本靖
解説者では、AKI猪瀬、斉藤明雄、多村仁志と、J-SportsのWBCやMLB中継で活躍した顔ぶれが追加された。オフチューブ(現地に行かずスタジオで実況中継する放送スタイル)で長年いろいろな国の野球を紹介してきた。より「深い」解説を期待して起用したとみられる。
84歳の元NHKアナも実況担当
アナウンサーでは日本テレビのスポーツアナが補強された。さらに島村俊治、節丸裕一、谷口廣明と、こちらもJ-Sportsでおなじみの顔ぶれだ。とりわけ島村俊治、御年84歳、NHKを代表するスポーツアナとして、1992年バルセロナオリンピックで14歳の岩崎恭子の200m平泳ぎの金メダルを実況したことで知られる。


