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「ヘタレ記念に」“りくりゅう”木原龍一に恩師が贈った青いスーツケース…10年以上持ち続けた"相棒"も見た「一途な素顔」「三浦璃来との出会い」
posted2026/02/26 06:01
フリーを終えた瞬間、涙がこぼれ落ちる木原。固く繋いだふたりの手に信頼と絆があらわれている
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
フィギュアスケートペアの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組がミラノ・コルティナ五輪で感動の演技を見せ金メダルを獲得した。特に木原は20歳でペア転向を決め、ここまで紆余曲折の道のりを歩んできた。シングル時代の恩師、成瀬葉里子さんには、忘れられない木原の思い出がある。〈恩師が明かした金メダル秘話の記事を、短縮版でお届けします〉
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高校時代、エストニアでのGPシリーズに出場していた木原は、フリーの演技で失敗し4位と表彰台を逃した。その演技に納得できず「ヘタレだ」とふがいない自分を責めた木原を見て、成瀬さんはある行動に出た。
「人ってどんなに悔しいと思っていてもそれを忘れがちですよね。私はその悔しい気持ちを形にした方がいいと思ったんです。その気持ちをずっと忘れないようにという意味をこめて、スーツケースを贈りました」
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「ヘタレ記念に」と成瀬さんがプレゼントした青いスーツケース。木原は10年以上の月日をともにし、壊れればすぐに修理を繰り返しながら愛用し続けた。2013年にペアに転向して成瀬さんが担当を外れた後も、木原の傍らにはいつも"相棒"の姿があった。
