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フィギュアスケートPRESSBACK NUMBER
「実は周到に準備」高橋成美が明かす五輪“名解説”ウラ事情と木原龍一との“なるりゅう”ペア秘話「ペアの技を一つも知らなくて名前から覚えて…」
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2026/02/24 17:01
ミラノ五輪でのペア競技の名解説に秘められた準備と思い、そして木原龍一選手との“なるりゅう”時代の思い出まで、高橋成美さんに聞いた
その高橋さんの喜びぶりは、映像からも伝わってくる。りくりゅうにマイクを向けないといけないのだが、向け方が変で木原にいじられて爆笑した。
「話すのに夢中で、なんかマイクを向けるの忘れちゃいました(苦笑)」
このインタビューで改めて二人の人間性に触れて、高橋さんの目から涙がこぼれた。
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「五輪で金メダルを獲ったときぐらい、もっと自分たちのためだけに喜んでいいのに、私に気をつかってくれたり、みんなのことを考えてくれた。本当に尊敬ですよ」
高橋さんと木原のペア時代
木原の感謝の言葉は、周知の通り、高橋さんとジュニア時代から知り合いで、一時期はペアを組んでおり、苦楽をともにした仲間という思いからだろう。
木原と高橋さんがペアのパートナーだったのは、2013年1月から2015年3月。世界ジュニア選手権に出ていた際に、エキシビションの練習前に周囲の人から「りゅうちゃんとなるでツイストやってみてよ」と言われて、やってみたところ「しっくりきた」のがきっかけだったという。
「龍一はペアを組むのが初めてだったので、私を持ち上げるために体を鍛えたり、技を一つも知らないのでまず名前を覚えたり、手のつなぎ方とか、そういうことから苦労しながら学んでいました。
本人は、『自分は頭良くない』っていうんですけど(笑)、すごく考えているんです。たとえば女性を投げる際、どっちの方向に投げたらランディングの場所がどこになり、着氷しやすいのかであったり、細かく考えながら練習をしていました。もともと邦和スポーツランドという、鈴木明子さんが育ったリンクの出身で、毎日丁寧にスケーティングをするところだったので、スケートは本当に上手でした。
私たちはソチ五輪を目指してやったんですけど、とにかく試合まで時間がなくて。まだできていない技を、できる前提でプログラムに入れたりしていましたね。意見の食い違いもありつつ、試行錯誤しながらお互いに良くしていきたいという思いでやっていたので、短い時間でしたが楽しかったです」

