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「吉本と非吉本の差が厳しくなっている」3年連続M-1決勝・ヤーレンズが語る、“事務所格差”「M-1決勝10組がオール吉本になる日」 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/02/23 11:16

「吉本と非吉本の差が厳しくなっている」3年連続M-1決勝・ヤーレンズが語る、“事務所格差”「M-1決勝10組がオール吉本になる日」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

結成14年、3年連続でM-1決勝に出場したヤーレンズ。楢原真樹(ボケ担当、39歳、写真左)と出井隼之介(ツッコミ担当、38歳)

楢原 でもステージに行く間に相方に「ゆっくり」「ゆっくり」って何度も言われたんですけど、その「ゆっくり」のセリフがかかっていて、僕は笑っちゃいました。わかった、わかった、って。

出井 前大会が速すぎて、本当に後悔したんで。なので、ずっと前から、今回はゆっくりやろうなと直前に言わなきゃと思っていたんです。

――2024年はそんなに速かったですか?

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楢原 トップの令和ロマンがゆっくりしたネタだったので、余計に速く見えちゃったんだと思います。野球だと有利なんですけどね。遅いピッチャーのあとに速いピッチャーが出てきたら空振りしてくれるんで。あのときは、われわれのセリフがお客さんの中にちゃんと入っていってないという感じがあったので。

審査員に言われた「去年は…」「去年は…」

――先ほど衣装をそろえた理由として、今大会はしゃべくり漫才だったからという話がありました。前2大会で見せた漫才コントからしゃべくり漫才へとシフトチェンジした理由はM-1はしゃべくり漫才の方が有利だからですか、それとも新しい面を見せたかったからですか。

出井 どちらのスタイルが有利とかはないと思います。実はこれまで何回もスタイルを変えてるんですよ。2021年はしゃべくりをやってダメで、2022年に漫才コントに戻してみたり。その過程で僕らの中ではM-1で勝つための最適解は漫才コントだったので、それを突き詰めてきたというだけで。ただ、何回も決勝に出てると、求められるレベルがどんどん高くなってくる。進化しているということも見せないと勝てないゾーンに入ってきてると思うんですよ。

楢原 何かをちょっとずつ変えていかないと。そのことを2024年の決勝で痛感したんです。自分たちは他のファイナリスト9組と、プラス去年の自分たちとも戦ってるんだという。審査コメントで「去年は……」「去年は……」って、めっちゃ言われたんで。だったら、スタイルを変えた方が有利なんだろうな、と。

――2024年、審査員の塙さんが2人のスタイルを「テンプレになってきている」と評したのが象徴的でしたよね。

出井 そこの予想を裏切らないと勝てないと思うんです。本当に新しい漫才って、もうほぼないと思うんで、いかに新しく見せるか。感じる側が新しいと思えば、それは新しいので。

「“1点差”真空ジェシカが3位だったら、悔やみきれない…」

――今大会はとにかく「ゆっくり」を心がけたとのことでしたが、そこはイメージ通りできたのですか。

楢原 まあ、ちょっと速かったですけどね。でも、それはしょうがないかなっていう。

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