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「この方しかいない」“25歳で引退間際”木原龍一が三浦璃来17歳と出会い歩んだ「りくりゅう」黄金の道…高橋成美とは「五輪1年前のペア結成」だった 

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2026/02/23 11:00

「この方しかいない」“25歳で引退間際”木原龍一が三浦璃来17歳と出会い歩んだ「りくりゅう」黄金の道…高橋成美とは「五輪1年前のペア結成」だった<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

木原龍一はフィギュアスケートペアの第一線で戦い続けてきた。その先に、りくりゅうでの栄冠があった

 2人がコンビを結成することが明らかになったのは2013年1月。もともと高橋はカナダのマーヴィン・トランとのコンビで国際大会で活躍しており、2012年の世界選手権では銅メダルを獲得している。

 だが、オリンピックでは国籍が問われる。出場するにはトランが日本国籍となる必要があり、最終的にはコンビを解消した。高橋は、ソチ五輪団体戦に出場したい気持ちが強く、かつてペアの体験会で好印象を抱いていた木原に打診し、木原がペアへの転向を決意した。

 五輪1年前のペア結成は、決して容易な道ではない。シングルとペアでは求められるものが大きく異なるため、特に木原にとっては手探りのような状態の時期もあったそうだ。

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 それでも迎えたソチ五輪で、飛躍の時を迎える。団体戦のショートとフリーに出場。ショートで出場した10ペアの中で8位と健闘。観客の拍手の中で演技を終えた。高橋が「こうした大舞台で自分たちの滑りができてよかったです」と笑顔で語った一方で、木原はこんなコメントを口にしていた。

「1年前に結成したことを考えると、正直、ここまで来られたのはよかったです」

 個人戦ショートでは18位となり、フリーには出られなかったが、団体戦のショート46.56点から48.45点と得点を伸ばした。

「次のオリンピックでは、上を狙いたいです」

 ソチ五輪を終えての木原のコメントである。オリンピックという場を経て、さらに先を目指していこうという意欲が表れていた。木原が高橋と歩んだ一歩一歩は、日本のフィギュアスケートへの影響という点でも注目すべき足取りだった。

引退も視野に入る中で「この方しかいない」

<名言3>
「もうこの方しかいない」と感じた。
(木原龍一/NumberWeb 2026年2月19日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/869357

◇解説◇
 2014−15シーズンに高橋とペアを解消した木原は、須崎海羽とペアを組み、自身2大会連続となる平昌五輪出場を果たす。ペアスケーターの第一人者と言える立場になっていたが――キャリアの大きな分岐点を迎えていたのが2018~19年頃のことだった。

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