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獅子の遺伝子BACK NUMBER
〈通算194セーブ〉守護神が名門大学院へ…20代学友と過ごす元プロ野球選手のリアル「自分から話しかけていかないと」「後輩からは学食情報を…」
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byJIJI PRESS
posted2026/02/03 11:01
現役時代は西武の守護神として通算194セーブを挙げた増田
自身は3連投以上でも球威や速度が落ちなかったと振り返る増田氏だが、だからこそ、同じように連投を厭わないピッチャーにも、逆に連投に適さないピッチャーにも万全なコンディションで、かつ納得してマウンドに向かってほしいと考えているそうだ。
後輩から貴重な“学食情報”も…
川村研究室に所属する院生は約30名。ほとんどが大学を卒業後、すぐに院生になった20代の生徒たちだ。37歳の増田氏とは年齢も、立場も離れている。
「もしかしたら彼らには“元プロ野球選手”という目で見られるかもしれませんが、僕はほかの院生の皆さんと同じように接して欲しいと思っています。皆さん、自分の研究したい目的をしっかり持っていて、その分野に関する知識は一流なんですよね。僕は現場での経験が少しだけ周りよりも多いというだけ……。もしかしたら元プロ野球選手ということで、難しい人なんやないかって思われるかもしれませんが、そこは自分からたくさん話しかけてうまくやっていきたいです」
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大学院に進むに当たり、仁志コーチからは面接や、受験準備に対することでの注意点を聞いた。筑波大野球部出身のライオンズ・佐藤隼輔投手からは「学食はスポーツ棟より一般棟がお勧め」という豆知識も得たと笑う。
「今まではライオンズの関係者としか出会わなかった。でもこれからは同じ大学院生や教授はもちろん、いろいろな講義なども受けるつもりで、そこでも新しい出会いがあると思います。そういう出会いも大切にしていければなと思っています」
新生活を控え、「もちろん新しい環境になじめるかどうかという不安もある」と話すが、その表情はとても明るい。コーチングについて勉強を始めている今、あらためて「現役のときから知っていれば」と感じることは多いという。増田さんが語る一番の後悔とはーー。〈つづく〉

