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「感情がこれほど揺れ動くことってないですよね」おのののかがBリーグ観戦で感じた声援の力
posted2025/11/25 11:00
text by

福田剛Tsuyoshi Fukuda
photograph by
Miki Fukano
俳優・タレントとしてテレビをはじめ、さまざまなメディアで活躍する、おのののか。身長168cmのスラリとした体型は、小学3年生から始めたバスケットボールで培われた。
「バスケットボールを始めたのは、3つ上の兄がバスケットボールチームに入っていたのでその影響です。それまではクラシックバレエとピアノを習っていたのですが、ある日母と一緒に兄の練習を見に行く機会があったんです。そうしたら物静かな芸術系よりも、得点ではっきりと勝敗がつくスポーツの方に魅力を感じてしまって(笑)。『私もバスケットボールがやりたい』ってお願いして、それから高校3年まで10年間バスケを続けました」
高校を卒業後、アルバイトとして選んだ東京ドームのビールの売り子で注目され、芸能界デビューを果たしてからも「大好きなバスケットボールの魅力を伝えられる仕事に関わりたい」という熱い想いから、Bリーグオールスターゲームのアンバサダーやバスケットボール番組のMCを務めてきた。
育児に追われながらもバスケットボール愛は健在
2020年に結婚し、育児に追われる日々となった今も、バスケットボール愛は健在。
今年の5月に開催されたBリーグファイナルは3歳の娘と観戦し、横浜アリーナで声を張り上げ、声援を送った。
「娘がまだ赤ちゃんの頃にBリーグ観戦に行って以来なので本当に久しぶりだったんですけど、すごく楽しかったです。テレビで試合を見るのも好きですけど、私は断然、アリーナ派だって実感しました。バスケットボールは屋内競技なので応援の音がすごく響くんです。選手がドリブルするボールの音やバッシュの擦れる音、ブースターの声援がすべて混ざり合ったあの独特な雰囲気がすごく好きで、のどがかれるんじゃないかと思うくらい大きな声で応援していました。娘は物心がついてからは初めてのバスケットボール観戦でしたが、飽きずに一緒に最後まで声援を送っていましたね。すごく楽しかったみたいで、家に子ども用の小さなバスケットゴールとボールがあるんですけど、試合を観てからは『バスケやろうぜ!』って誘ってくるんです(笑)。娘もバスケットボールに興味を持ってくれたので、今後はアリーナに足を運ぶ機会が増えそうです」
声援は、選手にも自分にも力をくれる
柔らかな雰囲気の見た目からは想像もつかないが、実は生粋の負けず嫌い。「今の世の中の流れとは違うんですけど、私は順位をはっきり決める方が好きなんです」と笑う。
芸能界入りする前、アルバイト先としてビールの売り子を選んだのも、この勝負にこだわる性格からだ。
「売り子の仕事は歩合制なので、1日に何杯売ったのかがはっきり数字として出るんです。約15kgある背負い式のビールサーバーを担いでスタジアムの階段を上り下りしたり、客席をせわしなく動き回るので、想像以上に体力を消耗します。でも私は順位をとにかく上げたくてそれを励みに頑張っていました」
ときには野球の応援に来たはずのお客さんから声援をもらうこともあったという。
「売り子を始めたばかりの頃は、どうしたらお客さんに声をかけてもらえるのかが分からなくて、全然売れなくて……。泣きそうになるくらい落ち込んでいたら、一人のお客さんが『すごく頑張っているね。1杯もらうよ』って声をかけてくれたんです。その『頑張っているね』の一言がすごく嬉しくて、ビールサーバーが少し軽く感じられるくらいのパワーをもらいました。もう10年以上前のことですが、今も鮮明に覚えています」
おのののかにとって声援とは、どういうものなのだろうか。
「部活でプレーしていた頃は、チームメイトや試合を見に来ていたお母さんからかけられる『まだまだいけるよ』とか、『諦めないで』という言葉が、すごく背中を押してくれました。その経験があるからこそ、自分が声援を送る側になった今は、自分の声が選手に届いてほしい、選手の力になってほしいという想いを込めて、声援を送っています」
さらに「声援を送ることは、自分にとっても大きな力になる」と、おのののかは続ける。
「バスケットボールの試合のなかには、喜怒哀楽すべての感情が入っています。シュートが決まれば嬉しいし、試合に負ければ悲しいし……。感情がこれほど揺れ動くことって、普段の生活ではなかなかないですよね。私の場合はそれがバスケットボールですが、他のスポーツを応援している人やアイドルに声援を送っている人もきっと同じ気持ちだと思うんです。自分がプレーしているわけではないのに、推しに声援を送ることで自分の心や生活に潤いが生まれる。推し活が自分の人生をより豊かにしてくれるのだと思っています」
応援の心強い味方「龍角散ダイレクト」
チームを応援するときは、目いっぱい声を張り上げて声援を送るが、実はのどは弱い方だという。
「乾燥にすごく弱いので普段からのどには、人一倍、気をつけています。冬場、家では常に加湿機をつけて、湿度を保つようにしていますし、移動で新幹線や飛行機などに長時間乗るときは必ずマスクをしてのど飴をなめて、のどをしっかりと潤しています」
それでものどの調子が悪いときは「龍角散ダイレクト」を服用して、のどをケアしている。
のどには呼吸と一緒に体内に侵入してくるホコリやばい菌、化学物質、花粉等の異物を排出する、のどのバリア機能「線毛運動」がある。空気の冷えや乾燥によって線毛運動が弱まると、異物の排出ができなくなる。「龍角散ダイレクト」に含まれている微粉末生薬成分は、のどの粘膜に直接作用して冷えや乾燥で弱った線毛運動を活性化して、のどの異物排出を促進。たん、せき、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感を和らげ、線毛運動を正常化させることで、のどのバリア機能を高めてくれる。
「『龍角散ダイレクト』を飲むと、口の中にスッとした清涼感が広がって、のどのイガイガが治まる気がします。顆粒タイプなのに水なしで飲めるので、少しでものどに違和感があったらすぐに飲むようにしています」
スリムなスティックタイプなのも、気に入っているポイントだ。
「コンパクトサイズなので荷物にならない。パッケージもかわいいので外出するときはポーチに入れて、常に持ち歩くようにしています。乾燥がひどくなるこれからの季節に、のどの弱い私にとっては本当に心強い味方です。
人生を豊かにしてくれるはずの推し活でのどを使い過ぎて、声がかれたり、体調を崩したりして仕事や普段の生活に支障が出るようだと、推し活を心の底から楽しめなくなってしまいます。特に女性はのどが弱い人が多いと思うので、推し活のときはぜひ『龍角散ダイレクト』を携帯して、早めにのどをケアしてほしいですね」
これからも、おのののかのバスケットボールの推し活は続いていくのだろうか。
「今はまだ子育てに精一杯で、どうしても娘の応援が中心にはなっていくと思います。ただ、娘もやっと1試合を飽きずに見られるようになったので、これからは娘に合わせながらバスケットボール観戦を一緒に楽しめるようになったらいいですね。さらに娘が成長して子育てが終わったら、しっかり声を張り上げて、選手に声援を送りたいと思います」
おのののか
1991年12月13日生、東京都出身。高校卒業後、東京ドームでビールの売り子No.1として注目を集め芸能界デビュー。俳優・タレントとしてテレビをはじめとする各メディアで活躍するほか、小学3年生から高校3年生まで10年間続けたバスケットボールへの深い愛情から、Bリーグオールスターゲームのアンバサダーやバスケットボール番組のMCを務めるなど、バスケットボールの魅力を伝える活動にも力を注いでいる。2020年に結婚。現在は一児の母として育児に奮闘しながら、娘とともにBリーグ観戦を楽しむなど、変わらぬバスケットボール愛を貫いている。






