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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「江夏豊⇔江本孟紀の電撃トレード」「野村克也監督で明暗」“意外な因縁”タイガースvsホークスは関西発祥の老舗球団だけど…人材交流は少ない?
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/10/25 06:00
南海時代のホークスと、阪神タイガース。野村克也は両球団で指揮を執るなど、じつは関西時代から両球団の“因縁”は多い
なお、阪神草創期の大打者で「ミスタータイガース」と呼ばれた藤村富美男と、南海を強豪チームにした大監督、鶴岡一人は、同じ1916年に広島県呉市に生まれた。実家は近く、ともに父親は呉工廠に勤務。隣接する小学校に学び、少年時代から全国大会に出るなど、終生のライバルだった。
交流戦、日本シリーズそれぞれ“ホークス優位”
〈両チームの公式戦での対戦成績〉
・戦前 1938~44年
阪神45勝 南海31勝
・戦後1リーグ時代 1946~49年
阪神 30勝 南海41勝 1分
戦前は阪神に分が悪かった南海だが、戦後の1リーグ時代の4シーズンで2回優勝と強豪になり、対戦成績でも阪神を圧倒した。
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1950年の2リーグ分立によって阪神はセ・リーグ、南海はパ・リーグに分かれ、公式戦での対戦はなくなった。日本シリーズでは、
1964年 阪神3勝 南海4勝
2003年 阪神3勝 ダイエー4勝
と接戦ながらともにホークスが阪神を下している。
〈2005年に始まった交流戦の成績〉
阪神29勝 ソフトバンク40勝 5分
阪神が勝ち越したのは2008年(3勝1敗)、10年(2勝1敗1分)、12年(2勝1敗1分)の3回だけ。2021年以降の5年はずっと1勝2敗だ。対戦成績を見る限りでは、阪神がやや不利と言うことになるだろう。
阪神とホークスと言えば…江夏⇔江本にノムさん
阪神と南海(ホークス)で活躍した野球人と言うと、真っ先に浮かぶのは江夏豊と江本孟紀。2人のエースは1976年、世紀のトレードでチームを入れ替わった。
江夏豊
阪神(1967~75年)
424試159勝113敗14S 率2.42
最多勝2回最多奪三振6回、最優秀防御率1回
南海(1976~77年)
77試10勝14敗28S 率2.91
最多セーブ1回
江本孟紀
南海(1972~75年)
137試52勝53敗0S 率2.97
阪神(1976~81年)
232試61勝69敗19S 率3.90
江夏は野村克也監督の指導の下、先発から救援に転向し、以後、優勝請負人として活躍。江本は6年にわたり阪神のローテを維持するが81年「ベンチがあほやから」と舌禍事件を起こして引退している。
監督では何と言っても野村克也だろう。南海で8年、阪神で3年采配を執った。

