「お金がないときは、ご飯食べさせてくれた」岩谷麻優が明かす“WWEスーパースター”イヨ・スカイの素顔「泣いちゃうかも…」マリーゴールドで激突 

「イヨさんとの思い出は、いっぱいあります。サンダーロックで組んでいる時は超甘えていた。自分がボコボコにされて動けなくなってもイヨさんが助けてくれる。『ついて行きます。どこまでも！』って。金魚の糞みたい。戦っているときは怖い。思い切りできる人。イヨさんは自分以上にゾンビですね。技の受けの派手さは似ているかな。昔、『麻優の受け身には勝てないわ』って言われたことがあります。受けは麻優のほうが上か、同じくらいかな。でも今回は受け過ぎたら立ち上がれなくなっちゃうから、攻めないと」

岩谷麻優のドラゴンスープレックスホールド。2017年6月21日、後楽園ホール　©Essei Hara

「自分が越えたいのはイヨさんただ一人」

　岩谷もイヨも以前に比べたら見た目でウェイトが増えている。

「大きくなりましたね（笑）。この間イヨさんは映像でしか見ていないので、リング上でバチッと目が合ったときに、どんな感情になるのか？　怖さもありますけれど、ワクワクしますね。懐かしいってなるのか、やってやるってなるのか、難しいってなるのか……。下手したら泣いちゃうかもしれないですね。わかんないですけれど」

紫雷イオのサソリ固めに耐える岩谷麻優。2017年6月21日、後楽園ホール　©Essei Hara

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　岩谷が両国のカードを知ったのはXだった。

「またいつかイヨさんと戦える日が来たらいいなとは思っていました。もしかしたらというのはありました。自分はスーパーフライ級王座の防衛戦か、狙っているベルトがあるので、それかの三択。こういうことを言うと他の選手には怒られるかもしれませんが、両国が決まっても、絶対メインに出たいという気持ちはなかった。“もしかしたら”が現実になったことを知ったのはX。自分が起きたのが13時半だから、ファンより遅い」

　岩谷は繰り返した。

「メイン嫌なんです。プレッシャーがすごい。自分は途中参加、イヨさんも他団体。ああ、なんだろう。イヨさんに全部持っていかれちゃうかな……」

紫雷イオに勝ち赤と白の二冠王になった岩谷麻優。2017年6月21日、後楽園ホール　©Essei Hara

　こんなことをいう岩谷だが、実際に両国国技館のリングでイヨと向き合ったとき、岩谷がどれだけのものを見せてくれるのか、すごく楽しみだ。それがゾンビvs.ゾンビなのか。別のものなのかは当日になってみないとわからない。

「ちゃんと勝ちに行きますよ。スーパースターから3カウント取って勝ちます。自分が越えたいのはイヨさんただ一人。特別な存在。『オマエがしっかりしなさい』と言ってくれたイヨさん、大好きなんです。やっぱり、メラメラで行かなきゃいけないんだろうな。予備知識がなくても、両国で見たまんまを感じてもらえれば」

　そう言って、日本の女子プロレス界の“アイコン”は目を輝かせた。