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「一度も日本に行ったことないが…」元NBA名選手の息子が日本代表入りを熱望…なぜ? 注目の逸材17歳「祖母はドジャース監督とも深い関係が」
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2025/10/21 11:00
母ラナさん(右)、祖母・由布子さんと一緒に取材に応じたタージ・アリーザ。MLBドジャース日本人トリオのTシャツ姿で登場したタージは、日本代表としてプレーする意欲を明かした
9月、タージは、ロサンゼルスで八村塁と会って話す機会があった。八村と親しいフィル・ハンディコーチ(現ダラス・マーベリックス・アシスタントコーチ)は、タージもよく練習を見てもらっているコーチで、彼が2人の間を繋いでくれた。会って色々な話をしたなかで、八村からは日本語を理解できるようになったほうがいいとアドバイスされたという。
「祖母はいつも僕に日本語で話してくれるけれど、僕はあまり話せないんです」とタージ。それでも、最近は少しずつ日本語を学んでいる。フープサミットの前には、ナイキの中島に会ったときに日本語であいさつできるようにと、2週間の間、毎朝、由布子から電話で日本語のフレーズを学んだ。
フープサミットに日本代表として出た後には、日本のファンからメッセージをもらうことも増えたという。そのことについて聞くと、タージは少しはにかみながら、言った。
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「海を越えた向こうから僕を見てくれる人がいるというのは、とてもクールなこと、僕のキャリアを応援してくれているという愛を感じられて嬉しい」
日本への強い思いを持つタージは、来年3月の18歳の誕生日に日本を訪れることを計画しているという。その先には、日本代表のユニフォームを着てプレーする未来が待っていることを夢みて、日本の地を踏みしめることだろう。

