「ええっ、嘘でしょ!?」ドジャース佐々木朗希3回またぎは“想定外”だったNHK解説者…ロバーツ監督と直接話して気づいた「大胆起用」の理由 

　ただ、8回はシュワーバー選手からの打順でしたので、この上位打線を抑えられるのは佐々木投手だろう、という巡り合わせのこともあるのかなと。実際に2、3、4番をピシャリと抑える姿を見て、「今ここに自信を持って送り出せるのは佐々木投手だけじゃないですか」とコメントしたものです。

続投に内心「ええっ、嘘でしょ⁉︎」

　そして9回続投だけでも相当驚いたのですが、9回裏にドジャースに点が入らないところで、ブルペンで誰も作っていないのを見て「ええっ⁉︎」と。球場のファンもそれはわかるので、ざわついていました。実際に10回表にまた佐々木投手が出てきたときには、「嘘でしょ⁉︎」と思いましたよ。さすがに放送ではそう口には出さなかったと思いますが（笑）。

信頼に応えるピッチングを見せた佐々木をベンチから出て迎えたロバーツ監督　©Getty Images

　結果はこれまたご存知の通り、打者9人を完全に抑え込んで、ロバーツ監督がわざわざベンチを出て迎えていましたよね。おそらく自然に出てしまった行動だと思いますが、それだけ勝負をかけた決断に見事に応えてくれた、と感じていたんじゃないでしょうか。勝利を収めたあと、シャンパンファイトの冒頭でも「朗希に乾杯だ！」と感謝のスピーチをしていました。ロバーツ監督はシャンパンファイトの前には折々に選手の個人名を出して称賛しますが、この日は当然、佐々木投手しかいなかったでしょう。

ロバーツ監督の決断のわけは

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　ロバーツ監督はシーズン中、調子が上がってこない佐々木投手にやや苦言のようなコメントをしていたこともありましたが、結果さえ出せばやはり信頼してくれます。特に、苦しいところから調子を上げて、あえてこういう言い方をしますが「這い上がって」きた。そういう選手、気持ちの強い選手がポストシーズンでは必要になりますから。

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