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守護神・佐々木朗希はドジャース頼みの綱…“薄氷すぎる”ロバーツ継投も2セーブ2ホールド防御率0.00「先発時から平均球速6キロ増」激変の事実

posted2025/10/07 17:50

 
守護神・佐々木朗希はドジャース頼みの綱…“薄氷すぎる”ロバーツ継投も2セーブ2ホールド防御率0.00「先発時から平均球速6キロ増」激変の事実<Number Web> photograph by JIJI PRESS

フィリーズとの地区シリーズで2セーブを挙げた佐々木朗希

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ドジャースのワールドシリーズ連覇に向けて、一躍欠かせぬクローザーとなった佐々木朗希。リリーフ起用後、復活を遂げた「令和の怪物」の投球内容についての記事の凝縮版になります。

“薄氷すぎる”継投策も2戦連続セーブ

 薄氷を踏むようなデーブ・ロバーツ監督の継投策を締めたのは、佐々木朗希だった。現地時間6日(日本時間7日)に行われたMLBポストシーズン、ナ・リーグ地区シリーズ第2戦、ドジャースはフィリーズ相手に4-3と敵地で連勝して、突破へあと1勝とした。

 この試合は先発スネルの好投、大谷翔平にとって地区シリーズ初安打となる適時打など7回に一挙4点を挙げるなど、会心の展開だったが――空気が一転しかけたのが、4-1で迎えた9回裏だった。ロバーツ監督が最終回を預けた3番手のトライネンがレギュラーシーズン後半から引きずる不調のまま、3連打を浴びてあっという間に1点差となる。マンシーとベッツのバントシフトによる好守備などで4番手の左腕ベシアが2つのアウトを取った後、残り1つのアウトを取るために佐々木が緊急登板。ナ・リーグ首位打者ターナー相手に2球を投じてセカンドゴロに打ち取り、2試合連続セーブとなった。

先発時からの激変…平均球速が約6キロアップ

 レギュラーシーズンでクローザーを務めた左腕タナー・スコットもトライネンと同様に苦しむなど、火の車となったままのブルペン陣にあって、佐々木は今やワールドシリーズ連覇へ救世主の守護神となった。今季先発時のデータと比べてみると、激変ぶりは明らかだ。

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〈先発時の成績〉
8試合1勝1敗 防御率4.72 34.1回
奪三振24 被本塁打6 22四球 自責点18

〈リリーフ時の成績〉
5試合2S2H 防御率0.00 4.1回
奪三振7 被本塁打0 0四球 自責点0

 メジャーの強打者相手に奪三振を積み重ね、2セーブ2ホールドでチームの勝利に貢献。壊滅状態にあるリリーフ陣の中で信頼感が高まっているのは確かだ。重要なファクターとなっているのは「球速の復活」である。

【次ページ】 平均球速が約6キロアップ

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