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「周作は彩艶をライバル視してたよね(笑)」GK鈴木彩艶の浦和レッズ時代恩師が証言…ひょろひょろだった少年を成長させた“日本代表2人の大先輩”

posted2025/09/12 11:05

 
「周作は彩艶をライバル視してたよね(笑)」GK鈴木彩艶の浦和レッズ時代恩師が証言…ひょろひょろだった少年を成長させた“日本代表2人の大先輩”<Number Web> photograph by Getty Images

メキシコ戦で先発し、安定したプレーで失点0に抑えたGK鈴木彩艶

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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2連戦で収穫と課題を与えられた森保ジャパン。その中で、GK鈴木彩艶が見せた安定したプレーは、今後に向けた確かな好材料となった。アメリカ現地で彩艶本人が語った成長、そして恩師が今明かした少年時代。《NumberWebドキュメント全2回/前編から続く

◆◆◆

 鈴木彩艶の成長過程を知りたいと思い、筆者はアメリカ遠征を控えた8月下旬に、浦和レッズ時代の彩艶をよく知る工藤輝央氏を訪ねた。昨年からWEリーグ・三菱重工浦和レッズレディースのスポーツダイレクターを務める工藤氏は、彩艶が小学5年生から6年生まで過ごした浦和レッズの育成組織であるレッズジュニアで、主にGKを指導していた。

 工藤氏が彩艶と初めて会ったのは彩艶がさいたま市の大東サッカー少年団に所属していた小学3年生の時。工藤氏が浦和レッズの育成組織のコーチングスタッフとして、彩艶の2学年上の兄がいたFC浦和の活動をサポートしに行った時だ。

幼いころの彩艶は“ひょろひょろ”“GKが大好き”

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 FC浦和はさいたま市内のサッカースポーツ少年団の5、6年生による選抜チーム。まだ3年生の彩艶は母に連れられて兄の試合に来ていただけだったが、手にはキーパーグローブをつけていた。

 兄が「工藤コーチ、弟の彩艶はキーパーもやっていて、キーパーが好きなので教えてあげてください」と言ってきた。工藤氏は5、6年生が試合をやっている間にボールを使って彩艶と一緒に遊んだ。

 当時の彩艶はひょろひょろ。身長は平均よりはやや大きい方だったが、突出していたわけではなかった。とにかく、キーパーをやるのが大好きな子どもだった。

 浦和レッズは彩艶が小学5年生になる年度から、5、6年生を対象とする「レッズジュニア」を立ち上げることになり、彩艶は一期生として加入。試合で勝つには6年生でメンバーを固める方が有利という中、レッズジュニアは5年生の彩艶を正GKとして起用する方針を固めた。

【次ページ】 「周作は彩艶をライバル視していたよね」

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