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横綱・大の里を撃破し世界一に…異例の「大学1年生アマ横綱」にも輝いた“天才力士”はなぜ突如、相撲界から姿を消した?「角界復帰の可能性は…」

posted2025/07/19 17:00

 
横綱・大の里を撃破し世界一に…異例の「大学1年生アマ横綱」にも輝いた“天才力士”はなぜ突如、相撲界から姿を消した?「角界復帰の可能性は…」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

2022年のワールドゲームスでは大の里を破って世界一にも輝いた花田秀虎。なぜ天才力士は突然、相撲界から姿を消したのだろうか?

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NumberWeb編集部

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Shigeki Yamamoto

 この7月場所から新横綱となった大の里。戦後のあらゆる最速記録を更新しながら角界の頂点に立った怪物だが、実は大学4年時、アマチュア界には敵なしだった時期に世界大会決勝で同じ日体大の後輩に敗れている。大の里を破ったその“天才力士”の名は、花田秀虎といった。では、未来の横綱を破った花田とは、いったい何者だったのか。また、なぜ彼はその後、突然土俵から姿を消したのか。本人インタビューのダイジェスト版をお届けする。

 現在192cm、191kgの恵まれた体躯を持つ大の里に対し、花田秀虎は185cm、130kgと一回り小さい。だが、その実力は本物だった。

 花田は高校時代から相撲界のトップ級で活躍すると、多くの部屋からの勧誘を断り、2020年に日体大へ入学。すると同年12月に行われた全日本相撲選手権を制し、早々に「アマチュア横綱」の称号を獲得した。

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 当時、まだ19歳の大学1年生。この大会はほとんどの歴代優勝者が大学3、4年生や社会人というアマチュア相撲の最高峰の舞台だ。高校卒業直後の1年生が優勝するのは、実に36年ぶりという快挙だった。

大の里を破って世界一に…天才力士の「その後」

 そして、それから2年後の2022年夏――。

 アメリカ・バーミンガムで開催された相撲の世界一を決めるワールドゲームズで、ともに重量級の日本代表に選出されていた花田と大の里は互いに勝ち上がり、その決勝で対決することとなった。

 花田は「先輩はなんというか、独特の懐の深さがあるんですよね。これは実際に戦った人間じゃないと分からないと思うんですけど、最後の最後まで気が抜けないんです」と最大限の賛辞を大の里に送る。だが、この日の決勝ではその先輩が見せた立ち合いの変化に素早く対応すると、電光石火の動きで懐へ飛び込み、一気に土俵の外へと押し出した。

 当時、アマチュア相撲界では無敵を誇っていた大の里を破り、世界大会で勝利した花田。当然、その後は相撲界での明るい未来が待っているはずだった。

 だが、花田はこの大会を最後に突然、土俵から姿を消してしまう。日体大の同門として切磋琢磨した大の里は横綱へと駆け上がった一方で、花田はなぜ相撲界を離れたのか――?

 その全容は、本編インタビューで詳しく語られている。

<続く>

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 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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