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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「イノウエの評価は二層構造になっている」“軽量級の怪物”井上尚弥を“ヘビー級大国”イギリスの記者はどう見た?「フェザーでも通用するなら…」
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byJIJI PRESS
posted2025/05/08 17:01
2ラウンド目にはまさかのダウンも喫した井上尚弥だったが、終わってみればラモン・カルデナス相手に8回TKO勝利
その役割を、井上が見事に果たしたのだ。
「賛否両論あるけど、ぼくが一番盛り上げられたと思う」
本人がそう語ったように、ラスベガスでの劇的な夜は、世界中のファンとメディアの記憶に強く刻まれた。
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では、この“モンスター”の存在は、ボクシング大国・イギリスではどのように受け止められているのか。
ヘビー級が多士済々…イギリスでの井上評
現在のイギリスは、タイソン・フューリーやアンソニー・ジョシュア、ダニエル・デュボアらを筆頭に、過去30年間で複数の世界ヘビー級王者を輩出してきた、いわば“ヘビー級の国”だ。
実際、フューリー対オレクサンドル・ウシク戦が“ヘビー級史上初の4団体統一戦”として国民的注目を浴び、ジョシュアがロンドン五輪の英雄から世界王者に上り詰めた経緯もあり、ヘビー級はとりわけ人気の高い階級とされている。
では、軽量級のスターである井上が、この土地でどれほど知られているのか──?
その問いに、スポーティングニュースイギリス版でシニア・コンテンツ・プロデューサーを務めるドム・ファレル氏はこう語る。
<次回へつづく>

