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大谷翔平1015億円でも年俸48億円グラスノーでもなく…「このような賭けをするなら、ね」ベッツ12年566億円こそドジャースの“恐るべき投資力” 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byMary DeCicco/Getty Images

posted2025/03/20 17:01

大谷翔平1015億円でも年俸48億円グラスノーでもなく…「このような賭けをするなら、ね」ベッツ12年566億円こそドジャースの“恐るべき投資力”<Number Web> photograph by Mary DeCicco/Getty Images

大谷翔平にムーキー・ベッツ、フリーマン……MVPトリオはもちろん、綺羅星のごとく名選手がそろうドジャース各選手の年俸はどうなっている?

〈ドジャース各選手のPayroll:26~11位〉
26位:バンダ 100万ドル
25位:メイ 213万5000ドル
24位:ベシア 225万ドル
23位:グラテロル 280万ドル
22位:バーンズ 350万ドル
21位:ロハス 400万ドル
20位:コーペック 520万ドル
19位:ゴンソリン 540万ドル
18位:フィリップス 610万ドル
17位:キケ・エルナンデス 650万ドル
16位:カーショー 750万ドル
15位:エドマン 840万ドル
14位:トライネン 850万ドル
13位:スコット 1282万4193ドル
12位:スミス 1292万4193ドル
10位:テイラー、イエーツ 1300万ドル

 これを見ると、バンダ、ベシア、コーペック、フィリップスらリリーフ投手陣が比較的安価な印象だ。去年のドジャースは先発投手陣にケガ人が相次ぎ、終盤戦からポストシーズンにかけて彼らを中心とした「ブルペンデー」で乗り切った試合が何度もあったのは記憶に新しい。4人の2024シーズン成績は以下の通り。

バンダ:48試合3勝2敗2S防御率3.09
ベシア:67試合5勝4敗5S防御率1.76
コーペック:67試合6勝8敗15S防御率3.46(※ドジャース移籍前の成績含む)
フィリップス:61試合5勝1敗18S防御率3.62

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 もうちょっと待遇アップしてほしいなとも“温情”をかけたくなる。

今季年俸トップは大谷でもベッツでもなく…

 その一方で、今季から勝ちパターンの一角を担うと目されるスコット(大谷キラーの異名を持ち、オールスター選出1回)、2019年に最多セーブに輝いたイエーツ(オールスター選出2回)は1000万ドル超えとなっている。やはりメジャーの世界でも実績は“箔”となるということか。つづいてチーム内上位9人を見ていくと……。

9位:テオスカー・ヘルナンデス 1330万8212ドル
8位:マンシー 1450万ドル
7位:コンフォート 1700万ドル
6位:山本由伸 1833万3333ドル
5位:フリーマン 2270万4674ドル
4位:ベッツ 2617万3581ドル
3位:大谷翔平 2821万6944ドル
2位:スネル 2843万6867ドル
1位:グラスノー 3250万ドル

 2000万ドルオーバーのMVPトリオを差し置いて、左右のエース候補として期待がかかるスネルとグラスノー(日本円に換算すると、それぞれ約42億6553万円、約48億7500万円!)がトップ2となっている。さらには山本も6位に位置しているのを踏まえると、長いイニングをシーズン通じて任せたい先発投手に対して、大きな投資額をかけているといえそうだ。もちろん二刀流である大谷も、その1人なのだが……。

大谷、由伸、ベッツの価値を示す「契約年数」

 大谷と山本、さらにベッツがチーム内でも飛び抜けた価値を持つと実感するのは「Contract Value=契約の総額」「Contract Length=契約年数」である。

【次ページ】 ベッツ獲得時に敏腕首脳が語った“長期契約への賭け”

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