「ミトマのサウジ移籍の噂、教えてくれ」英国人記者が大騒ぎ…「じつは172億円、再オファー報道も」現地で日本人記者が聞いた、三笘薫へのオファー拒否“全真相” 

「こういう試合をしたら、一緒に乗り越えていかないといけない。ああいうところはしっかり見せないといけないと思いました。ファンは最後まで応援してくれたので、申し訳ない気持ちがたくさんありました」

　そして、記者団から「アル・ナスルのオファー報道」について質問が飛んだ。「彼らがオファーを出すのは自由だが、三笘選手としては『移籍はない』という感じか」と聞かれると、日本代表MFは「そうですね」と即答。サウジアラビアへの移籍の考えがないと強調した。

「サッカーをしている理由を、しっかりと考えないといけない。レベルの高いところでプレーすることが間違いなく重要かなと思います」

ブライトン番記者「今夏はどうなるか…」

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　アル・ナスルのオファーに関して、三笘は「レベルの高いところでプレーすることが重要」と話した。また惨敗したフォレスト戦について、「一緒に乗り越えないといけない」と語り、選手たちの先頭に立ってサポーターに謝罪した。

　巨額オファー報道では、情報が錯綜した。そして、ブライトンは記録的な大敗を喫した。だが図らずも、今回の件で三笘の志の高さ、サッカーに真摯に打ち込む姿勢がハッキリと見えた。三笘薫は、決してブレなかった。

　もちろん、気になるのは今後だろう。三笘は今年5月で28歳。ジ・アスレティックでクラブ番を務めるアンディ・ネイラー記者は日本代表の去就について次のように予想した。

「ブライトンが巨額の移籍金で主力を売却するのは、決まって夏の移籍期間だ。モイセス・カイセド（現チェルシー）、アレクシス・マクアリステル（現リバプール）、マルク・ククレジャ（現チェルシー）。彼らの移籍が決まったのも夏だ。冬の売却は極めて稀だ。

　ブライトンは、おそらくミトマの移籍金を事前に設定している。それはゴールやアシスト、活躍に応じて今後も変動するはずだ。今回のアル・ナスルのオファー額はその基準をクリアしていたと思う。だが、ミトマはサウジ行きに興味を示さなかった。またクラブも、この冬の売却を一切考えなかった。

　だが、果たして夏はどうなるか。活躍を続けるという条件付きだが、例えば、ブライトンがCL出場権を逃し、その欧州最高峰の舞台に出場できるクラブからオファーが届いたら──。アル・ナスルのオファー額よりも低かったとしても、ブライトンの設定する評価額をクリアし、ミトマもそのクラブへの加入を望んだら、移籍は実現すると思う。様子を見ようじゃないか」