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「くだらない」現RIZIN王者は複雑な本音…平本蓮vs朝倉未来『THE MATCH 2』再戦決定の裏に賛否両論「モヤモヤ感も含めて再戦するしかない」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2025/01/07 17:00
『THE MATCH 2』(東京ドーム)での再戦が発表された平本蓮と朝倉未来
誤解、賛否両論が渦巻く中で…
大晦日の『雷神番外地』も賛否両論だった。朝倉未来チームにBreakingDown参戦経験のある選手がいたためだ。未来が考案・プロデュースする“1分間格闘技”は良くも悪くも話題性重視の面があり、出場選手オーディションでの舌戦や乱闘も“魅力”だ。
だから『雷神番外地』では、たとえば「素人、不良がRIZINという本格的な格闘技の世界に絡んでくるな」という批判があった。だがBreakingDownは“レベルの低い不良の喧嘩”というだけの大会ではない。プロのファイターとしてステップアップを目指す“本格派”もいる。『雷神番外地』に出場したのは、そういう選手たちだ。
元K-1王者の朝久に敗れたものの、YURAはRISEのベルトを狙えるホープ。BreakingDown出場は、自身の名を売るためだった。朝久戦では1ラウンドにダウンの応酬を演じている。
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柔道出身の安井飛馬は「黒薔薇くん」相手に判定勝ち。最初から最後までテイクダウンで上回った。「黒薔薇くん」はRIZIN本戦でも活躍する鈴木博昭の変名。プロ3戦目の安井は大番狂わせを成し遂げたことになる。
少なくとも安井やYURAは“レベルの低い不良”ではなかった。対抗戦7試合全体でも未来チームが勝ち越している。“本格派”が出ても不良、素人のように言われ、あるいは逆に「マトモな選手を出してどうする」と言われたりもする。そもそもRIZINが“トップ選手が集まる場”だというのも誤解だ。話題性のある“大型新人”の試合も珍しくはない。
誤解と賛否両論が渦巻いて、時に本質が見えなくなることもある。平本vs.未来よりも“格上”の試合ならたくさんあるのも間違いない。
だからこそ『THE MATCH 2』は見る者のスタンスが問われる。ただ娯楽を享受するだけでなく、何か一言いいたくなることまで含めての楽しさだ。もちろんその大前提として、厳正な競技運営は欠かせない。どちらが勝っても、望むのは「モヤモヤ」の晴れる試合だ。