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「チャンスの方から追いかけてくる男」牧秀悟のベネズエラ戦“衝撃の満塁弾”は予言されていた…井端弘和監督は「絶対牧に回ってくる」「狙い通り」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNanae Suzuki
posted2024/11/23 17:04
プレミア12ベネズエラ戦、一度は逆転を許して重かった雰囲気を牧秀悟がすべて振り払った
「(ベンチ裏で)『ナイスバッティング!』って、まだ打ってないのに言われたんですけど(笑)。『こっから打つから!』って言ってきました。本当に打てましたね」
1歳年下の守護神からの“予祝”の効果もあって、まさに有言実行の満塁弾となった。
世界の“ファニーガイ”!?
試合後の公式会見では、こんな一幕もあった。海外ネットワークメディアの日本人記者から「WBC以来、牧選手は海外でもファンが増えてきている。その面白い性格や、今日みたいな国際大会のホームランを見ていると、とても人気が出て、世界のスターになってきている」と海外のファンに向けたメッセージをお願いされたのだ。
質問は直後に英語で通訳され、「ファニーガイ」、「グローバルスター」という単語が飛び交い、牧は鼻の穴を膨らませてニヤリ。同席した井端監督も思わず笑みがこぼれ、隣に座る“ファニーガイ”に意味ありげな目線を送った。
会見場の記者たちもつい何かを期待して見つめるなか、その口から飛び出したのは……。
殊勝なコメントで締めくくった一夜
「こういう世界大会でいろんな国の、野球をやっていない人とかそういう人たちに名前を知られているのは嬉しいこと。面白いかどうかはアレなんですけど……代表ユニフォームを着て自分らしさを見せられるのが一番だと思う。これから先もまだまだ国際大会はあるので、出場できる限りは出場したいですし、色々な世界の方々と関わりを持てるように頑張っていきたいです」
“ファニー”なリアクションこそなかったが、“グローバルスター”らしい殊勝なコメントで劇的な一夜を締めくくった。