林　あまりないですけど、レシーブはバックミドル（バックセンター）、レフトをやっている方がやりやすいです。スパイクはライトの方がいい。

荒木　バックセンターがやりやすいというのは、めちゃくちゃ上手いから読みもできるし、自分から動いていける面白さがあるからじゃない。

林　そうですね、自分で読んで入れるというか、ブロックを見ながらだいたいどこに来るかとかがわかりやすので、やりやすいのだと思います。

荒木　私の勝手な見解だけど、それは上手い人の発言。「わかる」とかいうの、私はぜんぜんわからないから。

林　いやいや、難しいですよー。

衝撃のVプレミアリーグデビュー

荒木　金蘭会高からJTマーヴェラスに行って。東京オリンピック後、眞鍋（政義）監督体制の代表ではライトに入るようになり、代表だけ見ている人はSVリーグを見た時に、「あれ、レフトにいる」って違和感がありそうですね。それにしても、Vプレミアリーグデビューは衝撃でしたね。

林　衝撃デビューですね、あれは。ほんまに、今でも考えられない。自分はなんで出たんやろって、思います。

荒木　2018年のVリーグのファイナル。高校3年生で卒業する前、入団する前にファイナルの決勝2戦目にスタメンで出場。久光製薬スプリングス（現SAGA久光スプリングス）と対戦して、新鍋理沙さんにめちゃくちゃ狙われるという。

林　えーっと思いますよね。

荒木　怖かった？

林　頭真っ白で何にも覚えてないですね。サーブで狙われたことくらいしか覚えてないんです。ほんと、何も考えられない状態でしたね。Vリーグもそこまで見ていたわけではなかったんですけど、めっちゃ大事な試合だってことはわかっていたんで、私で大丈夫なのかなと思っていました、その時は。全然できなかったんですけど、今は、すごいようやったなと思います。

荒木　吉原知子監督ですよね。そこで任されるってすごいよね。期待値があった。

林　あったのかな？　（田中）瑞稀さんが怪我して出られなかったのが大きかったのですが、二番で出たのは私でもびっくりしました。

荒木　JTで吉原監督の下でずっとやってきて、今年、酒井（大祐）新監督になって。そこでどのような学びや出会いがあったのか、きつかったことなど、社会人になってからのことも教えてください。