相撲、この技、この力士BACK NUMBER

元横綱稀勢の里 二所ノ関親方が徹底解説
第20回:曙「スマートに見えた突き押し」

posted2024/07/09 09:00

 
元横綱稀勢の里 二所ノ関親方が徹底解説第20回:曙「スマートに見えた突き押し」<Number Web> photograph by Takayuki Ino(Illustariton)

text by

二所ノ関寛

二所ノ関寛Hiroshi Nishonoseki

PROFILE

photograph by

Takayuki Ino(Illustariton)

 4月上旬に亡くなられた、第64代横綱・曙関の取組を考察します。

 私のなかでは常に、「曙関こそが最強横綱ではないか」という思いがあります。当時の若貴兄弟をはじめとした二子山部屋勢、武蔵丸関を筆頭とした武蔵川部屋勢との対戦を一手に引き受け、かつ優勝11回という数字を残していることに感服するほかありません。もし、時代が違えば優勝回数を20回、30回と伸ばしていても不思議ではなかったのではないでしょうか。

 ただし、私が子どもの頃、曙関の相撲を見て「強すぎてつまらない」と思っていたことも事実です。突きを3発繰り出したら、もう終わりですから(笑)。ところが、自分が相撲界に入ると、曙関の偉大さを実感するようになります。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1259文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

#稀勢の里
#曙
#二子山部屋
#貴乃花

相撲の前後の記事

ページトップ