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「ハセは戦友であり、家族」大久保嘉人が今も“怪人”長谷部誠に感謝する理由とは? 手料理は“ザ・日本のカレー”「あれはうまかったなぁ」
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byAFLO
posted2024/06/24 11:15
ブンデスリーガ2008-09シーズン、ヴォルフスブルクで大久保は9試合に、長谷部は25試合に出場してリーグ優勝に貢献した
「デュッセルドルフとかハンブルクとか、4人でいろんな土地へ遊びに行って。ハセは家族の一員みたいなものでした。律儀な男だから『いつもお世話になってるんで、今日は俺が夕食作ります!』って、カレーライスを作ってくれたことがあるんです。家庭で普通に作られる、ザ・日本のカレーって感じ。あれはうまかったなぁ」
ある日、午前練習を終えた大久保が自宅でくつろいでいると、携帯電話が鳴った。長谷部からのメールだった。そこには、幼稚園で遊ぶ碧人くんの画像が添付され、文面にこう記されていた。
〈碧人、楽しそうに遊んでますよ!〉
大久保夫妻は、驚きの声をあげた。
「あいつ、練習で疲れているはずなのに碧人の幼稚園を見に行ってくれたんですよ。当時、碧人はドイツ語が話せず、なかなか幼稚園に馴染めなくて。『行きたくない』みたいなことも言っていたんです。それをハセに相談した記憶はないんですけどね。でも、夫婦の会話を聞いて、心配したんでしょう。俺らを安心させるために、写真も撮ってくれて。そういうヤツなんです」
合宿や遠征の際も、大久保と長谷部は宿舎で同部屋だった。自然と話題は“あの人”のことに及んだ。「鬼軍曹」と呼ばれたフェリックス・マガト監督について、である。
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