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昼食はカレー、蕎麦からの焼きそば…それでも体重が増えない大物ドラ1右腕、カープ斉藤優汰の類まれなる「食い力」 

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/01/29 06:00

昼食はカレー、蕎麦からの焼きそば…それでも体重が増えない大物ドラ1右腕、カープ斉藤優汰の類まれなる「食い力」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

昨年の入団直後のキャンプで、黒田博樹球団アドバイザーが見守る中、投球練習する斉藤

「とにかく1年間やれる体をしっかりつくるのと、技術的にもっとレベルアップしていかないといけない。キャッチボールとかでもできると思うので、やっていきたい」

 そう覚悟したプロ野球選手として初めて迎えるオフ、ひと回り以上、歳が離れた大瀬良大地の門下に入った。

 昨季の大瀬良は右肘痛の影響もあり、6勝11敗、防御率3.61の成績に終わった。2年連続でひと桁勝利にとどまり、10月末には右肘クリーニング手術をしたばかりだった。それでも5度の2桁勝利やタイトル獲得の実績を持ち、何より新井貴浩監督が「エース」と認めるチームの大黒柱。昨年10月の阪神とのCSファイナルステージで見せた投球も記憶に新しい。

「技術面もそうですけど、大地さんは立ち居振る舞い、人間性も素晴らしい方なので、そういったところも学んでいきたい」

 高卒1年目のシーズンを終えたばかりの新人が、雲の上の存在ともいえる大先輩に合同トレを願い出るなど、なかなかできることではない。お願いしたくても連絡先すら知らず、突破口を見いだせない。そんな中、大瀬良の方が斉藤を気にかけていることを聞き、連絡を取り合った際に「勇気を振り絞って」申し出たという。

食べても食べても増えない体重

 大瀬良の自主トレはトレーニングだけでなく、走り込みの量も多い。ただ、両翼を往復するポール間走でも斉藤には躍動感がある。1年目でついていくのが必死という姿ではなく、走りでは引っ張っているぐらいに感じるほどだった。

「トレーニングや走ることからも、やっぱり体が強いなと感じる。技術的なことはあれこれ言っていません。聞かれれば答えるくらいでいいのかなって。素材としてはえげつないものを持っているので、そのまま育ってくれたらなと思います」

 多くの時間を共有してきた大瀬良も、その潜在能力の高さには目を丸くする。さらに驚かせたのが「食い力」だ。

【次ページ】 2年目で挑む高い壁

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