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「選ばれるのは2人だけ…」伊藤美誠、平野美宇、早田ひなは“親友で同学年でライバル” 熾烈すぎる代表争い、日本卓球女子は今「黄金期」なのか?
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2023/07/07 11:00
6年前、2017年の全日本卓球で記者会見に並んで臨んだ伊藤美誠、平野美宇、早田ひな。2000年生まれの「黄金世代」は、たくましく成長してきた
早田から伊藤へ「親友でもありライバルでもある」
そして伊藤へのメッセージも記している。
「ライバルであり親友でもある美誠には本当に沢山のことをこの2週間で教わりました。
あんな小さな身体で毎日毎日ラケットを振り、究極を目指して頑張る姿、自分が納得いくまで練習をやめない姿をいつもいつも隣で見てきました。
その頑張りを1番近くで見ていたからこそミックスで金メダルを取ったときは『良かった!!やっと神様が美誠にご褒美をくれた!!』と思い涙が止まりませんでした。」
「今回私は彼女に沢山の勇気と感動をもらいました。
親友でもありライバルでもある、お互いに切磋琢磨しながら強くなっていける存在がいることに感謝したいです。」
「2人がいなかったら、ここまで来れていないと思います」
早田はこれまでに何度か、こう話してもいる。
「2人がいなかったら、ここまで来れていないと思います」
感謝も込められた言葉は早田だけのものではなく、3人の関係を象徴してもいる。
黄金世代としてクローズアップされてきた3人を中心に、パリ五輪の代表を巡る競争は続いていく。その先に見据える「打倒中国」も胸に秘めつつ、切磋琢磨しながら成長を期し、わずかな枚数の切符を手にしようとしている。
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