濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
芸能界入りで勘当、顔面負傷のトラウマ…白川未奈、泣き崩れてもタダでは起きない“ド根性”プロレス人生「生まれた時から“闘い”だった」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byEssei Hara
posted2023/06/17 11:02
5月27日、中野たむとの“赤白2冠戦”に敗れ号泣する白川未奈
「白川未奈は折れない、くたばらない、潰れない」
敗戦の翌週、6月4日の後楽園ホール大会でのことだ。マライア・メイと組んだ白川は現タッグ王者のMIRAI&壮麗亜美に勝利。すぐにタイトル挑戦を表明した。
「2冠戦で負けて、今までで一番っていうくらい気持ちが落ちて。でもその時にマライアが“ミナとベルトを獲りたい”って言ってくれたんですよ」
転んでもただでは起きない。クラブ・ヴィーナスの仲間がいたからそれができた。上谷に負けて地獄に落ちて、欠場したからできたユニットがここで自分を助けてくれた。
「白川未奈は折れない、くたばらない、潰れない」
タッグ王座戦は6月25日。横浜アリーナからわずか2カ月だ。その2カ月で天国から再び地獄に落ちて、しかし地獄の底でどんなチャンピオンにも劣らないタフさ、したたかさを掴み、白川は今なお“下道”を爆走している。
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