秋に開幕するPGAツアーにおいては、マスターズの終了はシーズン後半戦への突入も意味する（ちなみに来年からは1月開幕に戻る）。5月の全米プロから残された3つのメジャーも、次のシーズンにとって重要。

　PGAツアーはLIVの影響を受けた制度改革で、2024年シーズンは予選落ちのない、出場選手を絞った高額賞金大会を8試合実施する。この大会のフィールドに入るための資格のひとつが、今季をフェデックスカップポイントランキング上位50位で終えること。松山はマスターズを終えて54位と微妙なラインにいる。

今週のRBCヘリテージをスキップして、以降の試合に備えた松山英樹　©︎Getty Images

　とはいえ、なにも8月のシーズン終了までの約4カ月でキャリアが決まるわけでもない。マスターズで抱えた痛みや、消化不良とどう向き合うか。大好きなオーガスタで感じ、得たものだからこそ、今後の方向性の判断は意味深いモノであってほしい。

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