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「TAKEあなたは最高です、と日本語で…」久保建英21歳はソシエダで愛される「日本人最多リーガ6点目+“MVPタケクボ”コール」を撮った
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2023/04/13 11:01
21歳にして日本人シーズン最多となるリーガ6ゴール目。久保建英が刻む足跡は大きなものがある
リーガ序盤でのヘタフェ戦では、自身のことを勝手知ったる元同僚を相手に、久保は良さを発揮することなく交代した。しかしホームで迎えたこの試合で、リーガにおける日本人史上トップとなる6ゴール目を奪い、自身の成長を示すことに成功した。
次節はバスクダービー、再びのゴールなるか
代表ウィーク明けの前節、対ビジャレアル戦を落として迎えた今節、CL出場圏内4位を維持するためにも、絶対に勝利しなければ――というプレッシャーの中での試合だった。
序盤、良いところなく進む試合に、不穏の空気が流れ始めた時間もあったが、相手陣内でボールを奪い返しての波状攻撃からのゴール、2人目、3人目の動きだしから相手守備ラインの隙をついて奪った2点目と、前半終盤以降は、ソシエダの復調を期待できるような内容と結果を得た。
次節は、敵地で迎える対ビルバオ戦、バスクダービーとなる。
前回対戦では、久保の1ゴールに加え、久保がPKを獲得した際に相手DFを退場に追いやっている。ビルバオにとっては久保へのリベンジマッチの様相を呈し、必然久保へのマークはハードになるはずだ。
久保にとって、またソシエダ自体が本当に復調しているかの試金石となる。
久保が戦うホームタウンの「チーズケーキ屋」が超美味
ちなみにラ・レアルのホームタウンであるサンセバスチャンでは、すでにコロナ騒動も過去のものとなっている。観光客数もコロナ前より増えたと言われる美食の街だが、特にこの週末は、セマナサンタ(イースター)期間ということもあり、多くの外国人観光客が訪れていた。
現地メディアには、バスクチーズケーキ屋「La Vina」の開店を待つたくさんの観光客の写真が掲載された。コロナ騒動が終わった今、世界中のフーディーがこの地を目指す。
ただ弊害もあるようで――「最近は郊外のレストランに行くことが増えた」なんて声が聞こえてもくる。
そんな地元人がお薦めしてくれた、街と空港の間、山の中腹にポツリとあるレストランを訪れた。敷地内に羊が放牧された長閑な景色の向こうに日が沈んでいく。
土地柄、山の幸も海の幸にも恵まれている。食後には、これまたバスク地方でよく飲まれるという薄紅が綺麗なパチャランというリキュールをごくりと一口。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。