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「TAKEあなたは最高です、と日本語で…」久保建英21歳はソシエダで愛される「日本人最多リーガ6点目+“MVPタケクボ”コール」を撮った 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2023/04/13 11:01

「TAKEあなたは最高です、と日本語で…」久保建英21歳はソシエダで愛される「日本人最多リーガ6点目+“MVPタケクボ”コール」を撮った<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

21歳にして日本人シーズン最多となるリーガ6ゴール目。久保建英が刻む足跡は大きなものがある

 低調が続くソシエダだけに、スタジアム全体に嫌な空気が流れたが――前半アディショナルタイム、一度攻撃を阻まれながらも再度ボールを奪い返すと、パスを受けたシルバがダイレクトで、相手守備を切り裂くグラウンダーのパスをボックス内のブライスに届けた。

 ブライスのシュートは、GKの好セーブにあったものの、こぼれ球をオヤルサバルがポストにぶつかりながら押し込み、意地のゴールで先制に成功して前半を終えた。

久保の勝利を決定づけるゴールに仲間とともに…

 ソシエダは後半頭より、この日は累積警告で出場停止のスビメンディに代わり先発出場したゲバラをイジャラメンディと交代する。前半終了間際に挙げたゴールの勢いもあり、ソシエダの攻撃は活性化していた。その中で、久保もサイドでボールを受けるとカットインから果敢にゴールを狙っていく。また前線からの守備でも、相手へと襲い掛かるような守備も見られた。

 すると60分、高く設定した守備ラインで相手からボールを奪うと、メリノからシルバ、アイエン、オヤルサバルを経由したボールが、そのままDFラインの裏へ走り抜けたメリノのもとへ。中では、逆サイドよりボックス内へ侵入してきた久保がボールを呼び込む。そしてメリノからの丁寧なクロスを久保がきっちり左足で押し込み、ソシエダは追加点を奪うことに成功した。

 久保は、ぎゅっと左手を握り締めると、仲間と共に、勝利に近づくゴールを喜んだ。またゴール裏サポーターからは“Take Kubo”コールが叫ばれた。

 ゴールから6分後、お役御免とゴールを奪ったオヤルサバルと久保は交代となり、その2人には、スタジアムからはスタンディングオベーションが送られた。交代で入ったセルロート、バレネチェアの頑張りもあり、ソシエダは2点差のまま試合を終わらせることに成功した。

この試合のMVPに選ばれ、古巣ヘタフェの戦友とも交友

 終了のホイッスルとともにベンチよりピッチに戻った久保だったが、この試合のMVPに選ばれたこともあり、関係者よりフラッシュインタビューに呼ばれたため、仲間と一緒に勝利の報告をサポーターに届けることはできなかった。

 ただ1人インタビューのセットが整うのを待つ久保の元へ、ヘタフェのマキシモビッチが近づき、笑顔で言葉を交わす姿が印象的だった。

【次ページ】 次節はバスクダービー、再びのゴールなるか

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