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「鎌田大地に年俸8億7000万円オファー報道」ドルトムントの“リアルな懐事情”「固定給ダウン/ボーナス給増」にベテラン名手らの反応は? 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

posted2023/03/12 17:01

「鎌田大地に年俸8億7000万円オファー報道」ドルトムントの“リアルな懐事情”「固定給ダウン/ボーナス給増」にベテラン名手らの反応は?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

鎌田大地はカタールW杯後の日本代表でも主力としての活躍が期待される。噂されるドルトムント移籍を果たすのか、それとも……。

 来シーズン終了時までには新契約に移行するか否かの判断を迫られる選手たちが、今シーズンは次々と活躍している。23節を終えた時点でバイエルンと勝ち点差なしの2位につけており、11年ぶりの優勝も視野に入ってきた。しかも年明けのリーグ戦8連勝という成績は、最後に優勝した2011-12シーズンをも上回る記録だ。

 もちろん、新契約体系を導入することで憎まれ役と見られかねないケールSDも、優勝したあかつきにはボーナスをはずむことは考えている。ケールがキャプテンを務めていた前回優勝時に選手たちに支払われた優勝ボーナスの総額は300万ユーロ(4億3500万円)だったが、今シーズン優勝した際には総額で600万ユーロ(8億7000万円)になると見られている。ケールSDら首脳陣にとっては、ボーナスのありがたみを知ってもらう“チャンス”となっている。

鎌田に8億7000万円程度の年俸が提示されているようだが

 なお、こうしたドルトムントの新体系のもとで、鎌田には5年契約で600万ユーロ(8億7000万円)程度の年俸が提示されていると報じられている。この金額のどの程度までが出来高給によるものかはわからないが、出来高給の割合が大幅に増えているため、場合によっては日本円にして10億円近い年俸を手にすることもあるかもしれない。ドルトムントに加入すれば、日本人のヨーロッパにおける歴代最高額になるのは間違いない。

 それに、鎌田のようにこれからヨーロッパの頂点を目指して加速していこうという選手にとっては、頑張れば頑張った分だけ評価されるシステムは必ずしも悪いものではないのかもしれない。

 鎌田の去就が、CLナポリ戦のセカンドレグ(3月15日)までに発表される可能性は低い。そこまでの間に色々な噂が出るだろうが、そこに一喜一憂するだけではなく、ドイツで起きている給与改革に目を向けてみても面白いのではないだろうか。

#1「フランクフルトの給与体系」編からつづく>

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「年俸5億8000万円超(出来高満額)で鎌田大地に残留提示」と報じられたが…ブンデス給与体系に見る“利益化するルールの数々”とは

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