――初戦と同じく、試合の流れを変えたのは堂安律でした。驚きはありましたか？

ギド　いや、堂安には優れた能力があることはわかっていた。特にスピードとドリブルでの強さ、それにフィニッシュに関して。ただ、試合をひっくり返すのが他の選手だったとしてもおかしくなかった。それに正直、スペインのGKは必ずしもワールドクラスだとは言えない。ワールドクラスのGKだったら（堂安のシュートを）止めていただろう。もちろんだからといって、堂安のパフォーマンスを過小評価するつもりは全くない。素早くボールを奪ってフィニッシュという作戦。本当に素晴らしかったよ。

――森保一監督が堂安選手を最初からではなく、途中から投入するのは戦術的に良かったと思いますか？

ギド　そうだね、堂安は0からいきなり100の力を出せる選手だから。選手によっては投入されてからゲームに入っていくのに10分かかる。それが堂安はピッチに立ったら即ゲームに入っている。

――すごく自信のある発言をすることで知られてもいる選手です。

ギド　ああいった好パフォーマンスを見せられるのであれば、大きなことを言ってもいい（笑）。

グループリーグ突破に大きく貢献した堂安律　©︎Kiichi Matsumoto/JMPA

「今日から私は日本ファンだ」

――日本代表は次戦、クロアチアとの対戦になります。何がカギとなりそうでしょうか？ 4年前（準優勝）とは違う印象がありますが。

ギド　私も4年前とは違うチームだと見ている。クロアチアは力があることは間違いないが、日本がスペイン戦やドイツ戦でそうしたように、後半まで集中してプレーを続けることができれば、勝てるチャンスはかなりあると思うよ。

――もしベスト8に進んだらブッフバルトさんイチ推しのブラジルと対戦する可能性もありますね。

ギド　そうしたら厳しいだろうね（笑）。でも、W杯なんだから勝ち進んでいけば、相手の難度はどんどん上がっていく。それは当然のことだ。まずはクロアチア戦のことだけを考えればいい。

インタビューに応じたブッフバルト氏　©︎Getty Images

――ドイツ代表が敗退してしまった後、日本を応援してくださるのですか？

ギド　そうするさ。今日から私は日本ファンだ。

――ありがとうございました。

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