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「鎌田大地は“戦える選手”なんです」東山高校・福重良一監督が明かす素顔と“W杯チケット秘話”「一応、恩師と思ってるんかなぁ(笑)」

posted2022/11/22 11:07

 
「鎌田大地は“戦える選手”なんです」東山高校・福重良一監督が明かす素顔と“W杯チケット秘話”「一応、恩師と思ってるんかなぁ(笑)」<Number Web> photograph by Number Web

教え子・鎌田大地の活躍に目を細める東山高校サッカー部の福重良一監督。高校時代の鎌田のエピソードや、指導者としての“親心”を語ってくれた

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曹宇鉉

曹宇鉉Uhyon Cho

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ガンバ大阪ジュニアユースからユースへの昇格を逃し、京都・東山高校で3年間を過ごした鎌田大地。カタールW杯で日本代表の命運を握る男は、どのように才能を開花させていったのか。高校時代の恩師・福重良一監督のもとを訪ね、そのルーツに迫った。(全2回の2回目/前編へ)※文中敬称略

 11月12日、東山高校は京都府大会の決勝を制し、2年連続5度目の全国高校サッカー選手権大会出場を決めた。無名だった同校を全国レベルの強豪校へと引き上げ、現在も100人を超える部員たちを指導する福重良一監督は、かつて京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレーした元Jリーガーでもある。

 近年、東山高校は多くのプロサッカー選手を輩出しているが、監督の福重は「育てた」という言い回しを好まない。今季フランクフルトで得点を量産し、カタールW杯での活躍が期待される教え子の鎌田大地についても、「僕は指導する立場ですけど、ホンマに彼から教わることが多かった」と感謝を口にした。

「これまで20人以上プロに行った選手に携わってきましたが、素直で真面目な子がほとんどでした。もちろん大地も素直さや真面目さは持ち合わせているんですけど、それに加えてひとクセ、ふたクセあった。よくも悪くも頑固だし、ブレない。世界基準であそこまで突き抜けるためには、聞き分けのいい“お利口さん”なだけではダメなのかもな、と……。僕ら指導者の枠には収まらない、規格外の選手の個性を認めること。それを彼から学ばせてもらっています。まあ、他の選手に比べて手はかかりましたけどね(笑)」

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 東山高校1年時、全国への切符がかかった京都府大会決勝でのミスをきっかけに、鎌田はめきめきと力を伸ばしていく。2年時のプリンスリーグ関西では18試合22ゴールで得点王に輝き、チームをプレミアリーグ(ウエスト)昇格に導いた。

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