「僕も小さい頃からお世話になっていますが、あんなにガッツポーズしている秋庭さんを見たのは初めてでした（笑）。自分も今、小さな子どもたちを指導していますが、そういう大舞台に行けるような選手を育てたいなと改めて思いました」

　現在も交流が続く大槻コーチは、相馬の変化をこう教えてくれた。

「オリンピックの時は“まくってきます”とメッセージが来て、そんなこと言うやつだっけ？　と（笑）。9月の欧州遠征の時は“絶対ここで結果を出してメンバー入ります。W杯の切符を掴んできます”と返ってきた。プロになることが決まったあたりから“結果”にこだわるようになっていますよね」

〈カタールで1発決めてサッカー人生を変えます〉

　恩師に宣言したことは必ず実現してきた。ちなみに、カタール出発前に残したメッセージはこれだ。

〈カタールで1発決めてサッカー人生を変えます。日本を勝利に導きます！〉

「海外の選手に強いですし、難しいことよりも1対1にさらされる方が強い。ドイツやスペインが相手ならばやることもハッキリしていますから楽しみですね。それにしても、いつから意識が変わったんですかね。ここ最近は言葉がさらに強くなった気がするんです。何かきっかけがあったのなら僕らも知りたいです」

　その転機は大きく飛躍する早稲田大学での4年間にあった。

＜#2／早稲田大学編につづく＞

#2に続く

“ドラミちゃん”相馬勇紀が早大で「グランパス加入リリースを添削」された日…元Jリーガー＋テレビマン恩師の“進化した自己表現”ウラ話

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。