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久保建英、ソシエダ同僚に「次は頼むよ」とウインク… カメラマンが収めた“1ゴール1アシスト+余裕・信頼度アップの決定的瞬間”
posted2022/10/05 17:02
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
10月2日、2週間の代表ウィークを挟んで迎えたラ・リーガ第7節、ジローナ対レアル・ソシエダ戦の撮影に向かった(※撮影の様子は【新着写真】からご覧になれます)。
ホームのジローナは、カタルーニャ州バルセロナ県に隣接するジローナ県の県都である。2部からの昇格チームで、2勝1分け3敗で今節を迎えている。一方、昇格チームと対するソシエダは、前節対エスパニョール戦勝利から今季初のリーグ戦連勝を目指した。
久保建英は、日本代表としてドイツで行われた2試合の親善試合に招集されたが――出場は1試合目の68分のみ。この試合での起用方法にも注目した。
キックオフは日曜日18時半、暖かい日差しの中多くのサポーターが駆けつけた。ソシエダファンの姿も見られ、遠くサンセバスチャンから駆けつけたサポーターの他、バルセロナ在住というサポーター親子の姿も撮影できた。
また、スタジアム外部の崖から試合を眺めるファンの姿も見られた。
ビハインドを背負ったが久保のプレーが流れを呼んだ
スターティングイレブンに前節からの変更はなく、久保はツートップの一角として出場した。
試合は開始早々の8分、ダビド・シルバのスルーパスに反応した久保が、相手GKとDFの間を抜くグラウンダーのパスをダイレクトで入れると、セルロートがゴールに流し込みソシエダが先制する。日没前の紅い日差しの中、歓喜するイレブンが印象的だった。
幸先の良いスタートを切ったソシエダだったが、5バックと分厚いジローナの守備を破ることができずにいると、23分、27分と連続失点を喫してしまった。攻勢に出なければいけなくなったこともあり、陣形を変更する。久保は左サイドに張る時間が多くなり、サイドからの仕掛け、クロスを送るシーンが多く見られるようになった。
ソシエダの布陣変更などが実ったのは前半終了間際だった。スビメンディのクロスをセルロートが胸でコントロールすると、落ち着いて蹴り込む。2-2の同点に追いついて前半を終わらせた。
監督の指示を久保が伝達、同僚にはウインク
しかし、ソシエダは後半開始早々の失点で再度リードを許してしまう。盛り上がるアウェイの地ということ、さらにはゴロサベルが負傷で交代したこともあり、連勝へ黄色信号が灯ったように感じられた。
それでも中盤の構成力で上をいくソシエダはポゼッション率で大きく相手を上回り、ジリジリとジローナ守備陣の体力、忍耐力を削っていった。その中においては久保のサイドからの突破、前線からの守備も大きく貢献していた。
すると66分、ブライス・メンデスがFKを直接決めて同点に追いつく。さらに71分にはゴール前の混戦からこぼれたボールにスビメンディが反応し、逆転に成功した。