大谷翔平とのバッテリー「感謝してもしきれない」

「鈴木さん」がキャリア最後に出会った日本人が「ユニコーン」こと、大谷翔平だ。

「あり得ないね。本当にあり得ない。イチローの優れたバットコントロールもお目にかかれないが、翔平はすべてがあり得ない。あんな野球選手にお目にかかれるとは思ってもいなかった。その上で一緒にプレーし、バッテリーを組むこともできた。

　翔平の素晴らしいところは、あれだけすごいことを投打でしていながら、常にもっと上を見ていることだ。もっといいプレーができるんじゃないかといつも彼は考えている。常に向上心を持ち、満足しない。だから、誰もできなかったことを現実にできているんだと思う。翔平とプレーできたことは感謝しても感謝しきれない。最高に幸福なことだと思う」

大谷翔平とはエンゼルスでバッテリーを組んだ　©Getty Images

「夢を持ち続けてほしい。翔平のようにね」

　16年間の現役生活でのハイライトはナショナルズに在籍した19年シーズンの世界一だという。次世代への選手にもエールを送ってくれた。

「幸運も大事だとは思うが、健康を保つ重要性を理解してほしい。自分が16年もプレーできたのは大きなケガをしなかったからだと思う。これは両親にもチームスタッフにも出会ったすべての人に感謝しなければいけない。それから夢を持ち続けて欲しい。あきらめたら何も起こらない。夢を持ち続け、健康を維持し、努力する。翔平のようにね」

　今季エンゼルスの最終戦はオークランドでのアスレチックス戦。きっと「鈴木さん」にはなにかのスペシャル・ギフトがあるだろう。忘れられない1日になることを願っている。

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