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大谷翔平「いい投手が出てきてもいける雰囲気」下馬評を覆す好調ぶりでポストシーズン進出を狙う、エンゼルスが迎える夏の正念場
posted2022/06/02 20:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
開幕前、下馬評の低かったエンゼルスが、2014年以来、8年ぶりのポストシーズン進出へ向けて上位争いを続けている。4月24日から6連勝を飾り、ア・リーグ西地区で一時首位に立つと、その後も順調に白星を重ね、5月15日には貯金を今季最多の「11」まで伸ばした。
その一方で、連勝と連敗が交互に続くなど、戦いぶりが安定しているとは言い切れない。今季最長となる連敗が「6」まで伸びた5月31日の時点で、貯金は「4」まで減少した。4月を14勝8敗と快調に滑り出したのに対し、5月は13勝15敗と、じわじわと下降線を辿り、本格的な夏場を前に、早くも正念場を迎えた。
昨季のエンゼルスは、主軸のマイク・トラウト、アンソニー・レンドンらが長期離脱したこともあり、中盤戦以降は優勝争いから脱落し、最終的に77勝85敗と地区4位に沈んだ。シーズン終了後、大谷翔平が「最後の方は、メジャーに行って一番精神的にもきつかった。チームの勝ちも付いてこないですし……」と漏らしたほど、ふがいない戦いが続いた。
厚みを増したエンゼルス打線
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だが、今季は開幕からトラウト、レンドンが大谷と並んでラインアップに名を連ねたほか、15年ドラフト1巡目のテーラー・ウォードが急成長。5月終了時点でリーグトップの236得点、OPS.746(出塁率+長打率)、リーグ2位の68本塁打をマークするなど、破壊力のある攻撃を軸にして上昇気流に乗った。
実際、大谷が「いい投手が出てきてもいけるような雰囲気があるのが今年、違うところじゃないかなと。去年までだと、なかなかそういう雰囲気にならなかったですけど、そこはチームとしてすごくいいところじゃないかなと思います」と手応えを口にするなど、着実にチーム状態は上向いていた。