「みんなは彼に特別で超人的なプレーをいつも期待するけど、誰だっていい日もあれば悪い日もあるものさ。靴ひもがほどけて、つまずいただけで大騒ぎする。記者のみなさんの熱い視線はいつも彼に向いているね」

レイズ監督「彼をもっと正しく評価する必要がある」

　唯一無二の存在であるが故に今季も大谷を取り巻く環境はホットだ。リアル二刀流をごく自然に大谷がプレーすればするほど、“普通のこと”と思ってしまいそうになるのも事実。レイズのケビン・キャッシュ監督はあらためて言った。

「彼がボストンで先発した翌日にジョー・マドンとリッチ・ヒルのコメントを読んだ。彼らの言う通りだと思うよ。我々は今までに見たことのないものを見ている。5年後、10年後にも見ることになるという人はいないだろう。本当に彼は特別な才能を持っている選手だ。だから、我々は彼のしていることをもっと正しく評価する必要があると思う」

　漫画の世界が現実となり、安定したパフォーマンスを見せるほどに、大谷ならば当たり前と思いがちになる。ともに戦う男たちは、だからこそ『これは普通のことではない』と警鐘を鳴らしている。

　2022年、大谷翔平はそんな流れの中で今日も二刀流出場を続ける。

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