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《特別グラビア》スターダム林下詩美が語る“女王ではない今”の自由さ…話題の“中野ぅたみ”も登場「かわぃぃことしかとりぇがなぃんですぅ」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/05/14 17:01

《特別グラビア》スターダム林下詩美が語る“女王ではない今”の自由さ…話題の“中野ぅたみ”も登場「かわぃぃことしかとりぇがなぃんですぅ」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

スターダムの林下詩美と、話題の別人格・中野ぅたみによる特別グラビアインタビュー

いつの間にか憑依した別人格“中野ぅたみ”の真相

 そんな林下には「私は絶対になれない」と思う選手がいた。“宇宙一可愛い”でおなじみ中野たむだ。

「私は何をやってもカッコいい人になりたいんですよ。逆に中野たむは何をしても自然に可愛くなる。それも才能なんだろうなって。林下詩美とは裏表みたいな存在ですよね」

 自分にないからこそ気になるのか。いつの間にか憑依してきたのが林下詩美の別人格「スーパーアイドル・中野ぅたみ」だった。初登場は大会のバックステージ。中野たむの入場曲に合わせて、QQのメンバーに向けて「ミニコンサート」を開催すると、その動画を公式アカウントがアップ。思いのほか話題になり、中野たむとの対戦を控えた記者会見にまでぅたみが登場したのだった。

 これで終わりかと思ったが人気に火がついてしまい、エイプリルフールには公式PVが YouTubeに。あざといというのかなんというのか、ポーズも表情もいちいち絶妙な“可愛さの化身”は、試合中も憑依してくるようになった。

「やっぱり中野たむとの絡みがあると出てきがちですね。試合でも何回か。自分では“もういいでしょ”って思っても、対戦カードに私と中野たむの名前があるとファンの人が期待するので(笑)」

「ぅたみはかわぃぃことしかとりぇがなぃんですぅ」

 出番が増え続けている状況を“本人”はどう思っているのか。中野ぅたみにもコメントをもらった。

「ぅたみはかわぃぃことしかとりぇがなぃんですぅ。でも詩美さんもカッコぃぃことしかとりぇがなぃので。ぉ互ぃをぉぎなってるんですね。詩美さんがカッコよすぎたので、その反動でぅたみがぅまれたんじゃなぃかなぁ。みなさん、もっとぅたみが見たぃですか?」

 ひらがなの使い方も独特なぅたみは、林下詩美の今の自由さの象徴でもある。「何かベルトを巻いたら、もう出てこないかもしれないですし」と詩美。

明かしたQueen's Questへの愛

 今一番ほしいベルトは、ゴッデス・オブ・スターダム(タッグ)かアーティスト・オブ・スターダム(6人タッグ)。チームとしてベルトがほしいのは、QQをもっと盛り上げたいからだ。

 昨年12月、リーダー・渡辺桃が離脱して敵対する大江戸隊に加入。QQは大ダメージを負った。中学生レスラー(当時)の妃南は受験に専念するため欠場中。林下、AZM、上谷の3人しか試合ができず、そのメンバーも体調不良になり、QQが1人しか出ない大会もあったという。

 その流れが最近になって変わった。大江戸隊との抗争の中、大型新人のレディ・CがQQ入りを宣言。3月にデビューした天咲光由は林下が勧誘してメンバーになった。高校生になった妃南もリング復帰。メンバー6人が揃い、5月15日の後楽園ホール大会では新リーダーを決める5wayマッチが行なわれる(天咲はエントリーせず)。

「ここからが、ユニットとしてスターダムの中心に戻っていくためのスタート」と林下も意気込む。このところは赤いベルト=シングルマッチのイメージだったが、もともとユニット愛が強いのだと言う。

【次ページ】 “ビッグダディの三女”は“QQの林下詩美”として

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