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《祝41歳》松坂世代93人→最後の1人に…ホークス和田毅が“勝負の20年目”を前に思うこと「トシもトシなので(笑)」「変化球の種類も増やしたい」
posted2022/02/21 06:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
KYODO
ホークスの和田毅が41歳の誕生日を、本日2月21日に迎えた。
昨季限りで盟友・松坂大輔氏が引退したことで、NPBに総勢93人も入団した「松坂世代」だったが、和田が現役選手最後の1人となった。
松坂大輔氏の解説は「愛のある辛口でもオッケー(笑)」
松坂氏からは引退会見の場で「(和田)毅には、まだまだ投げたかった僕の分も投げ続けていってほしいなと思います。できるだけ長くやってほしい」と託された。その熱いメッセージに和田も身を引き締めるように「大輔から受けたバトンは本当に重たいですが、松坂世代みんなの思いが詰まっていると思うので、託されたものに恥じない姿でいられるよう、燃え尽きるまで頑張りたいと思っています」と改めて自らを奮い立たせた。
そして、今春。キャンプイン早々の今月2日には“評論家”松坂氏の来訪を受けて再会を果たした。
「スーツ姿でキャンプに来ているのが新鮮でした。色々話もしましたが、昨日のブルペンの映像を見てくれたみたいで『いい感じで投げてるね』と言ってもらえた。今シーズンは自分が投げる試合を解説してもらえればいいですよね。もちろん良い評価をしてもらえるようなピッチングをしたい。いや、全部、愛のある辛口でもオッケーです(笑)」
気心の知れた仲だからこそ飛び出したジョークではあったが、それにしてもこの春も和田の表情はとても明るく、充実したキャンプを過ごせているように映る。
「体の状態は年々良くなっている」
和田の言葉にあった「昨日のブルペン」は、つまり2月1日のキャンプ初日のことだ。まずは試運転のつもりでの32球だったが、最初は直立でミットを構えていた捕手がいつの間にか中腰となり、気づけばしっかり座っていた。
「なんか座ってもらって投げちゃいました。去年も初日に投げましたけど、立ち投げだけでしたからね。当然、去年より年齢が1つ上がるのでしっかり準備をしないといけないけど、体の状態自体は19年より20年、20年より21年と年々良くなっている感じがしていて、去年より今年の方が良い。肩の状態も良くなっている。それが一番です」