将棋に関する知識を貪欲に得て、今では自身のYouTubeチャンネル『サバンナ高橋／しげおチャンネル』でも将棋がメーンコンテンツの1つになるほど。ファンとしてハマりまくるトントン拍子ぶりは、まるで藤井竜王の昇段ペースのよう……。

タイトル経験棋士からも「お詳しい」と評判

「本当にお詳しいですし、熱を持って将棋を広めてくださっているのでありがたい限りです！」

　このように高橋さんを評していたのは、中村太地七段。それぞれのYouTubeチャンネルでコラボ動画を発信したプロ棋士から見ても、将棋愛を絶賛されるほどである。

　その見識を買われて、高橋さんは2021年に藤井竜王の棋聖戦防衛祝賀会トークショーのゲストMCを務めるまでになった。YouTubeでもその際の様子を配信しているが、イベント前のウキウキした様子、そして藤井竜王とのトークショー本番ではバリバリに緊張している様子は、将棋ファンなら誰もが「凄くうらやましい」、「そりゃ藤井竜王に話聞くとかガチガチになりますよね」と共感できるはずである。

トークショーでの2人　©Kyodo News

「M-1もR-1もキングオブコントも……」

「その時に質問して記憶に残ったのは……対局の時、藤井先生はいつも扇子を触って次の展開を考えられているじゃないですか。『家で将棋を勉強されるときにも、扇子をあのように触っているんですか？』とお聞きしたときに、藤井先生は『そうですね……扇子は消耗してしまうので、家ではよく消しゴムを使っています』とおっしゃっていたのが印象的でしたね」

　トークショーの思い出について聞くと、超うれしそうだった。そんな高橋さんに“将棋のことはわからないというお笑い好きの人に向けて、お笑いで分かりやすく伝えてもらえませんか？”と、かなりの無理筋であることは承知の上で聞いてみた。それに対して高橋さんの“一手”は以下の通り。

「お笑い的なすごさでたとえるなら……藤井竜王は19歳で『M-1』と『R-1』と『キングオブコント』と『すべらない話』とかも含めて全部のタイトルを獲ったようなレベルです。少しでもこのすごさが伝わってほしい……」

　た、確かに言い得て妙。

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