山本　改めて、春高への意気込みを教えてください。

牧　昨年の春高ではベスト8という結果で終わってしまいました。自分も悔しい思いをしたので、活躍して、先輩たちの分も背負って、全国優勝したいと思います。

山本　インターハイも予選で敗れてしまったから、今年の全国大会は初だよね？

牧　はい、新チームになってから初めての全国大会です。昨年は自分がミスしても3年生が決めてくれたり、助けてもらったところは多かった。今回は自分が引っ張らないといけないですし、そういう思いをプレーで見せたいです。

山本　インターハイ予選では負けてしまったけど、キャプテンとして春高の出場権を獲得した。そういう部分では、ひと皮むけたのかなと思います。今回の春高バレーでももっと成長できるような選手になってほしいし、1試合、1試合、自分の殻を破って、観ている人たちを驚かせてください。

牧　僕からも質問よろしいでしょうか？　大きい大会で緊張がピークになった時に、自分を落ち着かせたり、思い通りのプレーをするために行っていたことはありますか？

山本　緊張というのは2つあると思っていて。春高バレーを目指してきて「いざ始まるぞ」というドキドキと、普段の練習を無意識のままにやっていて「いきなり試合が来てしまった」というソワソワした気持ち。たぶん牧君の場合は前者のほうだと思うから、その緊張感はあっていいし、むしろあった方がいいと思う。

　昨年の大会も経験しているから会場の雰囲気や試合の流れはわかっていると思います。サーブを打つときの状況や、このスパイクがどんな1点になるのか、とか。その辺りを意識できていれば、練習通りのことをするだけいい。良い緊張感を持って試合に入れたら、逆にいい結果が繋がると思いますよ。

牧　自分の考え方と違って、やっぱりすごいなと思いました。

山本　会場で会えることを楽しみしています。頑張ってください。

牧　ありがとうございます。

#2に続く

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